インフルエンザ予防と歯磨き

風邪やインフルエンザが流行ってきます。風邪は昔「風の中の邪気」を身体に「引き入れる」ことでなると思われていたようで、風を引き入れることを、「風邪を引く」と表現するようになったそうです。

インフルエンザの主な感染経路には感染者の咳やくしゃみによって放出されたウイルスを他の方が吸い込んで感染する「飛沫感染」とドアノブなどを介して、ウイルスが付いた手をよく洗わずに食べたりすることによって感染する「接触感染」があります。
ウイルスはさまざまな所に付着し、また冬場の乾燥した空気中には長く滞留します。ウイルスの感染力は2~8時間継続すると言われており、それがお口を入り口として体内に入り感染の引き金となる場合があります。

インフルエンザウイルスは、気道の粘膜に付着して増殖すると考えられていますが、粘膜にはウイルスが付着できないようにタンパク質の膜があり、その侵入を阻害します。
ところが、お口の中の、ある酵素はこの膜を破壊し、ウイルスの付着を助けてしまいます。この酵素は口腔内の細菌が作り出すため、日々の歯磨きをきちんと行い、この酵素の発生を抑えることがインフルエンザの予防につながるのです。

歯磨きは免疫力を高め、成人病や認知症の予防にもつながるなどさまざまな効果が解明されてきました。
毎日の歯磨きの習慣を大切にしてください。


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