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歯周病と病気

歯周病は、歯を支えるハグキ(歯肉)や骨(歯槽骨)が壊されていく病気で、本人も自覚のないまま重症化していきます。

1誤嚥性肺炎 肺炎の大半は口の中の細菌が原因

2糖尿病 口腔内細菌が増殖しやすく、感染症の一つである歯周病が悪化しやすくなる

3狭心症・心筋梗塞 脳梗塞 動脈硬化は生活習慣が要因とされていましたが、他の原因として歯周病菌などの細菌感染があることが示唆されている

この病気の原因となるプラーク(歯垢)の中にいる歯周病菌が全身に多くの影響を与えることが最近の研究で明らかになってきています。


起床時のお口の臭い

みなさん、起床時のお口の臭いがきになると思われたことはありませんか?1日の中でも特に臭いがキツくなる時間帯です。今回は寝起きのお口の臭いについてお話しします!

口臭の要因はいくつかあります。

①口腔内の細菌活動: 睡眠中、唾液の分泌が減少し、口腔内の細菌が増殖するためです。これらの細菌は食べかすや残留物を分解し、揮発性の有機化合物を生成します。これらの化合物が口臭の原因となります。

②口の乾燥: 寝ている間は唾液の分泌が低下し、口の中が乾燥しやすくなります。乾燥した口腔環境は細菌の増殖を促進し、口臭を悪化させる要因となります。

③睡眠中の呼吸: 寝ている間は口が開いていることが多く、口呼吸になることがあります。口呼吸は口腔内の乾燥を助長し、口臭を引き起こす可能性があります。

④食べ物の摂取: 寝る前に食べたり飲んだりしたものが口腔内に残留している場合、それらの物質が細菌のエネルギー源となり、口臭を引き起こすことがあります。

これらの要因で口臭がキツくなってしまうことがあります。対策をして口臭を予防していきましょう。

①寝る前の歯磨きを朝、昼よりも丁寧に行う。食べかすが残らないように歯みがきを丁寧に行います。歯みがきだけではなくデンタルフロスも欠かさないようにしましょう。これだけでも起きたときの口臭が大幅に軽減します。食べカスなどは睡眠中に増殖する細菌の栄養となるからです。

 ②舌苔(ぜったい)があれば取り除く。舌苔とは舌の表面の汚れのことです。悪臭の原因になる細菌の半分以上は、舌の上で増殖するからなのです。これがあると細菌が繁殖しやすくなってしまいます。舌の色がピンク色ではなく、白、または黄色くなり苔が生えたようになっていれば、定期的に専用のブラシを用いて落としましょう。

 ③就寝前に水分補給をする。就寝中の唾液の分泌を促すために、就寝前に水分を摂取しましょう。

 ④ストレスを抱えた状態で就寝をしない。ストレスによって唾液の分泌は減少します。

 ⑤臭いのきつい食品やアルコールは口臭の原因となります。これらを過度に摂取しないようにしましょう。

 ⑥虫歯があると食べかすが残りやすくなるほか、口臭を発生させる大きな原因となります。また、歯周病も虫歯と同様に口臭発生の原因になります。

ご自身で気付きにくいこともあるので口臭についてご不安に思ってることなどがありましたらいつでもご来院いただき相談していただければと思います☺️


抜歯について

できるだけ歯を残したいのですが、やむをえず歯を抜かなければならないときは、次の点に注意してください。

①寝不足、疲労は貧血を起こしやすいので、前日は十分に睡眠をとっておきましょう。

②空腹だと気分か悪くなることがあります。消化のよい食事をとっておきましょう。

③これまでに体験した大きな病気や、今服用している薬、当日の体調をきちんと伝えましょう。

抜歯後は、清潔なガーゼをロール状にして、30分くらいしっかり噛んで止血します。
激しいうがい、指や舌で傷口に触れるとせっかくできているカサブタ(血のかたまり)を剥がすことになります。
また、抜いた日は激しい運動や入浴、アルコールは避けてください。

歯を失うと、補う方法として入れ歯やブリッジ(橋渡しの被せ)、インプラントなどの方法があります。

処置によっては、歯を抜いてしばらくは傷口の治りを待たなければならない場合もあります。

インプラントは、人工の根っこを歯茎の中の骨に埋め込む処置です。
麻酔をした上での外科手術になりす。
もちろん麻酔は、局所(部分)麻酔なので大掛かりではありません。

ブリッジは、両隣に歯がある、もしくは一番奥などがない場合延長した3本繋ぎの歯にすることもできます。

入れ歯は、歯茎の上に乗せて残りの歯にバネを引っ掛け、固定した上で噛めるようにしますが、何度か調整が必要です。

もし歯を抜いたあと、何も処置をせず放っておくと歯と歯の間隔が広くなり、食べ物がはさまりやすくなります。
噛み合わせも悪くなります。
いずれにせよ、そのままにしておくと食事がし辛くなります。


歯周病のリスク

歯周病のリスク

ビタミンは欠乏しても過剰でもリスクとなる

ビタミンは直接エネルギーとなるものではありませんが、エネルギーを体に取り入れるうえで重要な役割を果たしています。

ビタミンは微量で十分役割を果たしますが、多すぎても少なすぎても体に不調が生じます。
摂取法が悪ければ、体の免疫力を下げ、歯周病の細菌が活動しやすい環境を作ってしまいます。

ビタミンが欠乏する原因は、不適当な食生活、不規則な生活などです。
また、ウイルスなどの感染、内科的疾患など体に病的な要素があると、ビタミンを大量に消費し、欠乏状態になります。

歯周病に関連するものといえば、ビタミンAの欠乏で口腔粘膜がかたくなり、口が渇きやすくなり、細菌繁殖の土壌を作ります。
ビタミンAが過剰だと、口腔内の上皮が薄くなってしまいます。
これも免疫力の低下につながります。

ビタミンB12の欠乏は貧血になります。
貧血を起こすと体内が低酸素状態となり、抵抗力が低下、歯を支えてる骨の吸収が促進します。

ビタミンCとKは欠乏すると出血傾向になります。ひどくなると歯肉からの出血が止まらず、プラークの繁殖を助けます。
喫煙によってビタミンCが大量に消費されることも記憶しておいてください。

ビタミンを正常に摂取するためにも、食生活は重要な要素です。
しかし、基本的な食生活が送れていない場合、歯周病を進行させてしまいます。
たとえば、継続的な飲酒の習慣、常習的に間食を取る習慣は、口腔内に食べカスを残しプラークの活動を促進します。
また、口腔内を酸性傾向にするので虫歯の発症の原因にもなります。

決まった時間に食事をしなかったり、朝食を抜くのもよくありません。
砂糖や脂肪の過剰摂取も、プラークや歯石の増加にもつながりますし、糖尿病などの生活習慣病の危険があります。
精製品や加工食品、インスタント食品の過剰摂取は、カロリー過多、栄養バランスを崩すきっかけになります。
そして、サプリメントの濫用にも注意してください。栄養は取りすぎてもよくありません。
健康で安全な食生活を心がけてください。


ホワイトニング

ホワイトニングについて

 

ホワイトニングにはいくつか種類があるのはご存知でしょうか。
「ホワイトニングに挑戦してみたいけど、どんなものなのかな」と疑問に思っていらっしゃる方も多いのではないでしょうか?
今回は、ホワイトニングの種類や特徴についてお話しします😊

ホワイトニングの種類と特徴
オフィスホワイトニング
オフィスホワイトニングは、歯科医院で行うホワイトニングです。
歯の表面にホワイトニングの薬剤を塗布、光を照射して歯を白くする方法です。

メリット
・効果が実感しやすい
・自分で施術を行う必要がない

デメリット
・高濃度の薬剤のため、沁みが出やすい
・白さが持続しにくい
・施術で来院する必要がある

ホームホワイトニング
歯科医院でマウスピースを作製し、ご自宅で行うホワイトニングです。
マウスピースの内側に専用の薬剤を塗布し、お口にはめてホワイトニングを行います。

メリット
・低濃度の薬剤のため、より安全に施術ができる
・徐々に漂白していくため持続性がある
・ご自身の好きなタイミングで行える

デメリット
・効果の実感まで時間がかかりやすい

デュアルホワイトニング
上述したオフィスホワイトニングとホームホワイトニングを併用してホワイトニングを行います。

メリット
・即効性、持続性がある

デメリット
・上記2種類を併用するため費用が高くなる
・歯科医院での施術、ご自宅でもホワイトニング時間の確保が必要

また、上述したホワイトニングは天然歯以外(詰め物部分、差し歯等)には効果がありません。
ホワイトニング後、天然歯に合わせて詰め物をやりかえて色を合わせる必要があります。
ホワイトニングにはさまざまな種類や特徴があります。
ご自身に合ったもの、費用も比較し検討してみてください😘😘


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タバコと歯周病

お口の健康を考える上で大切なのが、歯と歯茎の健康です。

歯の周りの歯茎や歯を支える骨などがとけてしまう病気を歯周病といいます。

原因はいろいろですが一つとしてタバコの習慣的な喫煙があります。血管にさまざまな問題を引き起こすことが知られていますがその中心となるのが、タバコに含まれる「ニコチン」と「一酸化炭素」です。

ニコチンには血管を収縮させたり、血中のコレステロールを増やしたり、血小板の粘着性を高めるといった作用があります。
つまり、血管が硬くなり血液がドロドロになる要因になります。一酸化炭素は、全身に酸素を運ぶのに重要な役割を果たす血液中の「ヘモグロビン」と結合してその働きを抑えたり、血管の壁を傷つける作用があります。

歯周病は悪化しても痛みなどの症状が出るのは重症化した時が多いです。

 


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歯を長持ちさせる治療

~その詰め物と削った歯、あと何年持つ⁉~
最初の虫歯ができ、治療をしてからの歯の寿命は平均18年という研究結果がでているほど、
小さな虫歯からでも最終的にはその後のケアによって歯が抜けてしまうことがあります。
一般的に歯と強固に一体化していない詰め物・被せ物は、歯との隙間から細菌が侵入し虫歯を
再発するリスクや脱落のリスクが高まると言われ、約5年で虫歯になってしまうことがあります。

~保険診療の金属(メタル)治療~
医療保険制度は日本が誇る素晴らしい制度ですが、使用できる素材や治療方法が限られている
ため、治療の仕上がりや耐久性に限界があります。
・金属は帯電しやすく細菌が付着しやすい特性があります。
・最初は小さな詰め物でも、虫歯の度に大きく削り、数回の治療後には歯を抜くことも。
・金属イオンが溶け出し、蓄積されていくことで歯茎が黒ずんでしまうこともあります。
・なにより銀歯は目立つため、気になる方も少なくはありません。

~その体の不調、「歯からくる」金属アレルギーかもしれません~
一般的な保険診療に用いられる銀歯の詰め物は「はがれやすい」「目立つ」「治療に数回
通わなければならない」などの問題のほかに、金属アレルギーの原因になることも懸念されます。
金属に触れた部位に起こる局所金属アレルギーは原因の特定がしやすいのですが、金属に触れた
部位とは異なる部位に症状が出る全身性金属アレルギー・歯科アレルギーの場合、すぐに不調の
原因がわからず、長年検査した結果、銀歯の詰め物が原因だった、というケースもあるほどです。
何気なくお口の中にある銀歯の詰め物が新たな病気を引き起すかもしれません。

~歯を長持ちさせる治療とは?~
体にまで影響がでてくる虫歯だからこそ、ずっと健康でいられる治療が必要です。
その治療として、保険適応外ですが「セラミック治療」という選択肢があります。
・歯垢などの汚れが付きにくいため、虫歯になりにくです。
・陶材なので着色しにくいです。
・セラミックは金属でないため、金属アレルギーの心配がありません。
・天然歯に近い素材のため、歯と詰め物・被せ物との段差ができにくいです。
⇒結果:虫歯が再発しにくいため歯が長持ちします!

※金属・セラミックにはそれぞれ良し悪しがあるため、患者さんのご希望や症例に応じてどちらを選択するか、歯科医師と相談することが大切です※

~意外と知らない⁉歯と健康のこと~
「健康な歯」は将来や暮らしにとって欠かせないことなのに、ほとんどの患者さんは正しい知識をお持ちでないため、日頃の「ま、いっか」で虫歯が増えてしまったり、「痛くなったら削って
銀歯でふさぐ」対処の繰り返しになっていたりが少なくありません。

https://www.fujimotoshika.net/blog/2024/03/04/%e6%ad%af%e3%81%af%e5%81%a5%e5%ba%b7%e3%81%ae%e3%83%90%e3%83%ad%e3%83%a1%e3%83%bc%e3%82%bf%e3%83%bc%e3%81%a7%e3%81%99%ef%bc%81/
↑過去に「歯と健康」についてお話していますので、ぜひご覧ください♪

ちょっとした工夫で虫歯は予防できます‼
すでに治療している歯は、歯ブラシが届きにくかったり、汚れがたまりやすかったりで
「虫歯になりやすい箇所」と考えてください。
詰め物や被せ物の治療をした歯が再び虫歯になってしまう「二次う蝕(にじうしょく)」は、
詰め物の境目や被せ物の下から発症することが多いため、これらの部位を丁寧に磨くことで発症を予防します。
成人になってからできる虫歯は、この二次う蝕が大半です。
歯ブラシだけでなくデンタルフロスや歯間ブラシも用いることで、予防効果は高まります。

「歯医者には虫歯になってから通う」ではなく「虫歯になる前に通う」ことを心がけてみて
ください。
ちょっとした知識だけで虫歯予防もしっかりできる、そんな毎日を送っていただきたいと
思います(*^^*)


咀嚼で美味しさを感じよう

咀嚼(そしゃく)でおいしさを感じよう!

咀嚼(そしゃく)で食べ物のおいしさがアップ!!

咀嚼(そしゃく)とは、口の中で食べ物をよくかみ砕き、味わうことです。

「よくかまない」「食べるのに時間がかかる」「偏食をする」という口腔機能の発達不全が近年目立つようになり、「口腔機能発達不全症」という新病名ができました。

むし歯や歯肉炎以前に、咀嚼が十分にできない子供たちがみられるようになったのです。

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咀嚼器官の障害がなくても、食事に支障が出て、発音や歯並びにも影響がでることがあります。
成長とともに少しずつ咀嚼運動機能を獲得していくステップが、有効に働いていないのです。
かむことが必要な食事が出てこなければいけません。一方で硬いものが出てきても、食べたくなくなるだけです。
十分に咀嚼して食べるためには、それがおいしさにつながっていかなければ長続きしません。

 

砂糖のストレートな甘みに慣れてしまうと、それ以外の微妙な味わいに関心が持てません。
ジャンクフードのようなはっきりとした油脂の味や甘みにばかり満足感を感じるようになります。
そのような食事が日常になると、むし歯や歯肉炎、肥満に始まる生活習慣病の入り口です。

咀嚼(そしゃく)で旨味体感・生活習慣◎・歯を守る

米や根菜類、野菜にわずかに含まれる甘みを咀嚼して食材の中にある「うまみ」を感じ取れるようにすることが大切です。

また、おいしさは、空腹の状態で食べることでも体験できることなのです。
「グーとお腹が鳴る」のは内臓が食事を受け付ける準備が整ったというサインであり、そのような体験ができる生活習慣を身につけることが必要なのかもしれません。

こういった小さな生活習慣を見直していくことが歯を守る大切な要素の一つ繋がります。

咀嚼で美味しさを感じよう

咀嚼を心がけ、味覚アップ・歯を守る正しい生活習慣へ♪

 

求人情報https://www.fujimotoshika.net/

◆◆◆歯が痛い・白い歯で治療をしたい・痛みを抑えた治療を希望したいなど

歯のご相談について、お問い合わせお待ちしております◆◆◆

●医療法人藤本医院 藤本歯科

●〒590-0834 大阪府堺市堺区出島町3-1-10

📞0120469249 

●【平日】9:30~19:00【土曜】9:30~18:00

●アクセス/南海本線 湊駅「徒歩5分」
阪堺線 東湊駅・御陵前駅「徒歩8分」


歯周病と健康

皆さんはご存じでしょうか。40歳以降でを失う一番の原因は、実は、虫歯ではなく歯周病です。日本の成人の約8割がかかっていると言われており、年齢を重ねるにつれ唾液の分量が減り、口の中が乾燥するという事が主要な環境要因の一つとなって、歯周病菌が増えやすい状態へと変化していきます。また、自覚症状がほとんどなく、ひどくなるまで気付かないのが歯周病の特徴です。

歯周病は歯を失うだけの病気ではなく、さまざまな疾患に悪影響を及ぼす恐れもあります。例えば「糖尿病」「心臓病」「呼吸器疾患」「早産・低体重児出産」などです。特に歯周病と糖尿病については、多方面からの指摘が挙がっています。

まず、糖尿病が歯周病へ与える影響として、糖尿病で高血糖状態が続くと細菌に対する抵抗力が低下し、感染症にかかりやすくなってしまいます。歯周病も細直感染を原因としているため、そのリスクは高まります。また、高血糖状態では尿が出やすくなることで口の中が渇き、さらに唾液に含まれる糖分濃度が高くなることで歯周病菌が増えやすい環境になります。

次に、歯周病が糖尿病へ与える影響として、歯周病による炎症性物質が血糖をコントロールするインスリンの働きを妨げ、糖尿病を悪化させる危険性があります。最近の研究成果から糖尿病の人が歯周病をしっかり治療をすると血糖コントロールの指標であるHbA1cが改善することが分かっています。

歯を残すことは「おいしく食べる」「楽しくしゃべる」「豊かな表情」など、QOL(生活の質)の維持だけでなく、全身疾患の予防にも欠かせません。ご自宅での正しい歯磨きで目に見える部分を奇麗にし、自分ではケアが難しい部分を歯科医院で綺麗にすることで、笑顔あふれる良い人生を送っていただきたいです。