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歯磨きのタイミング

歯磨きは食後30分待ってからということを聞いたことがありますか?

食べたら磨くではなく歯磨きは食後30分経ってからということは

虫歯ではなく酸蝕症のことだったのです。

虫歯は口の中の虫歯の原因菌が食べ物の中の糖質を分解して酸をつくり歯を溶かす病気です。
しかし食後3分ぐらい経つと歯垢の中の酸性度が下がり、その後40分ぐらいの間に唾液のもつ酸を中和する作用で元のレベルに戻ります。

酸蝕症は酸性の食べ物や飲み物が直接歯にダメージを与える病気です。
つまり虫歯とは違う病気。
虫歯の原因菌がつくる酸の影響ではないのです。

歯磨きは食後30分経ってからというのは
虫歯ではなく酸蝕症についてで、食後ではなく、酸蝕症を引き起こす力が強い酸性食品を摂取した直後がという意味でした。
つまり、虫歯予防の対策には当てはまりません。
酸性の食べ物や飲み物をとったら30分間ずっと待つのではなく、すぐにお水でうがいをするなどお口の酸性度を緩和するようにしましょう。

虫歯予防の為には、食べたら磨く、食後すぐに歯磨きするといういつもの方法がおすすめです。


牛乳も虫歯になるの??🤔

以前お子さんと一緒に来院されたお母さんから、
「子供が牛乳をよく飲むんですが、牛乳でも虫歯になるんですか?」
と質問をされたことがありました。

 

牛乳には、乳糖(にゅうとう)という糖質が含まれています。

砂糖よりは虫歯になりにくいのですが、
砂糖と同様糖分なので、虫歯になるリスクはあるのです😫

しかし、牛乳から得られるカルシウムは、歯や骨を丈夫にするとても大切な成分です。
また、甘いものを食べた後に牛乳を飲むと、
酸性に傾いたお口の中を正常値にまで戻してくれる効果もあります。
そのため、お口の中を清潔に保っていれば、虫歯予防にも期待できます😄

 

牛乳を飲んだあとはしっかりブラッシングをして汚れを落とし、
虫歯の原因になる糖分を残さないようにすることが大切です!!💖


虫歯予防の一つとして

キシリトールは糖アルコールの一つで白樺やトウモロコシの芯を加工して作られます。

虫歯の原因にならない甘味料として知られています。自然な甘みだけでなく“再石灰化”といって虫歯になりかけてる歯にカルシウムを取り入れてくれる効果があります。

むし歯予防のためには、キシリトールが50%以上配合されているガムまたはタブレット5~10gを毎食後に摂取し、これを継続するとよいといわれています。ただしキシリトール配合であっても砂糖や水飴など糖類が含まれていることがあるので注意が必要です。キシリトールそれだけで虫歯を防げるわけではありません。虫歯にならないためには、正しい歯磨きとともに、フッ素が配合された歯磨き剤の使用などが大切です。


予防歯科

「予防歯科」という言葉が、世の中で広く知られるようになってきました。

予防歯科における口腔ケアは、大きく2つに分けられます。

一つは自分自身で行う「セルフケア」。

もう一つは「プロケア」です。

「自分できちんと磨いているから大丈夫」という方もいるかもしれませんが、どんな人でもセルフケアだけで100%綺麗にするのは難しいもの。

病院で健康診断を受けたり、美容院で髪を切ってもらったりするように、口腔にもプロによるメンテナンスや管理が必要です。

そして逆に、歯医者さんに通いさえすれば良いというものでもありません。

せっかく歯科医院で綺麗な状態になっても、自分で歯磨きをしないとその状態は維持出来ないからです。

歯を健康に保つには「適切なセルフケア」と「定期的なプロケア」の両方が大切なのです。

今のご自身の口の状態を知るためにも、まずは一度ご来院下さい。