月別アーカイブ: 2013年9月

根面カリエス

根面カリエスとは、歯の根っこに出来る虫歯のことです。

根面カリエスは若い人には少なく、50代以降は多くなる傾向があります。
これは年齢を重ねるにしたがって、お口の環境が悪くなり歯周病が進行し、歯茎が下がるため、もともと虫歯になりやすい歯根が露出してくることが原因です。

歯に被せ物のがあっても、その下の根っこが露出していれば、被せ物の根元が虫歯になります。
歯と歯の間が連続して虫歯になることも多いです。

根面カリエス(根っこの虫歯)の治療法は知覚過敏の場合とほぼ同じですが、虫歯の進行が著しい場合は、抜髄や抜歯になってしまうこともあります。

予防としては、普通の虫歯予防と同じです。加齢により唾液の減りを感じたりドライマウスの方は、唾液の分泌を増やすより、原因の歯垢の量をできるだけ減らす方が予防として確実です。
そのためには、デンタルフロスや歯間ブラシなどを上手に利用することも重要です。

根面カリエスは、早く発見できれば小さく削って詰めるだけで済むことも多いので、定期検診などでの早期発見を心がけることをオススメします。

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テトラサイクリン歯を白くキレイな歯へ☆

前回お話したテトラサイクリン歯
もちろん、白くキレイな歯にできますよ!!
方法はホワイトニング・オールセラミッククラウン・ラミネートベニアの3種類です。
今回はまだお話していないラミネートベニアを紹介します。

ラミネートベニアとは?

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素材はセラミック(陶材)なので自然な仕上がりです。

☆*゚メリット ☆*゚
・色だけでなく形も修正可能
・ホワイトニングよりもっと白くできる
・色の後戻りがない
・削る量が少ないので、基本的に麻酔は不要

☆*゚デメリット ☆*゚
・自分の歯を削らなくてはいけない
・ホワイトニングに比べて費用は高価
・使っていくうちに、貼りつけたものが割れてしまうこともある

当院ではこのラミネートベニア、以前オールセラミッククラウンの回でお話した『セレック審美治療システム』に対応しています。
テトラサイクリン歯の治療だけでなく、前歯のわずかな歯列不正もラミネートベニアで修正可能です。

ご興味のある方はお気軽にお問い合わせください♪


テトラサイクリン歯

テトラサイクリンとは?
タンパク質合成を阻害し、病原微生物の増殖を抑えるようにはたらくテトラサイクリン系抗生物質の総称です。
これにはミノサイクリン・オキシテトラサイクリン・クロールテトラサイクリンetc…多くの種類があります。

以前は風邪薬のシロップとして一般的に使用されていましたが、今から約50年前に歯に対する副作用が初めて報告され、最近では使用が控えられていますが、呼吸器系疾患・皮膚疾患etc…現在も治療に使用されています。

テトラサイクリン歯とは?
母親の妊娠中~8歳頃までにテトラサイクリンを服用し、その中に含まれている蛍光粒子が原因で変色してしまった歯をいいます。
紫外線によって色が濃くなるため、生えたての歯に変色がみられなくても数年で変色してきます。

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光が当たる前歯は特に変色が目立ちます。
この蛍光粒子は歯の象牙質や骨に沈着するので容易に除去できません。
服用した時期によって着色の位置は異なり、前歯~6歳臼歯に左右対称的に現れます。
色は服用した薬によって異なり、濃いオレンジ・茶色・薄い黄色の縞模様etc…様々です。

テトラサイクリン歯は白く綺麗な歯にすることはできないの!?

次回はそれについてお話させていただきます!


歯ブラシについて知ろう

  • 1)歯ブラシだけでは不十分!
  • 2)電動歯ブラシ
  • 3)硬い歯ブラシは、いいの?
  • 4)歯ブラシの交換時期
  • 5)歯ブラシ選び
  • 6)色々種類がありますが…

歯ブラシだけでは不十分!

虫歯がないと思っていたのに、歯と歯の間に虫歯が見つかったらショックですよね(>_<)
毎日の歯磨きでどれくらい歯垢除去ができていると思いますか? 実は歯ブラシで磨いただけでは、歯と歯の間の歯垢は60%程度しか取り除くことができません。
残った歯垢を放っておくと歯周病や虫歯の原因となりますので、「歯間ブラシ」を使って効果的に歯垢を除去しましょう(^_^)
ちなみに歯ブラシと歯間ブラシを併用することで、85%程度歯垢除去することができます!

歯間ブラシにはカラー別にサイズがあります。それぞれ患者さんに合ったサイズを衛生士が選び、使い方の指導をさせてもらいますので、お気軽にお尋ねください(^_^)

電動歯ブラシ

電動歯ブラシで毎食後歯を磨いているのに虫歯がまた増えた!とおっしゃる方がいらっしゃいますが、まだ諦めないでください^ ^

振動で磨いているつもりになっているだけで、ブラシの毛がばい菌に触れていないのです。
当院ではばい菌に色をつけ、患者さんに見てもらいながら歯みがき指導をしていますが、磨き残しが見つかるのは手磨きの方でも 電動磨きの方でも大体同じ部分です。

電動歯ブラシを上手に使いこなせるようになれば、手磨きでは落とせない歯石になる前のガンコなばい菌を磨き落とすことが可能です。

わかりやすく説明しますので、お気軽にご相談ください^ – ^

硬い歯ブラシは、いいの?

先日、患者さまにこんなご質問をいただきました。
「わたし、硬い歯ブラシを使ってるんですけどいいですか?」と、聞かれました。

答えはYesです。

歯ブラシの毛の硬さはお好みに合わせて使用していただいて良いです。
ただ、気をつけたい点が2点あります。

①指を添えて歯ブラシを押し付けないこと
②ゴシゴシ大きく磨かないこと

あまり硬い歯ブラシで歯の際を磨いてしまうと、回数を重ねるうちに歯が削れてしまうことがあります。
それに伴い、歯茎に傷がつき、歯茎がやせてしまいます。
症状としては、知覚過敏になることもあります。

これからの時期は、冷たい飲み物を飲まれる機会が増えてきます。
歯磨きのあと、うがいをして歯茎がヒリヒリとしみる感覚があればそれは傷がついている可能性があります。
毛の硬さが硬めであれば、磨く力加減に気をつけてみてくださいね。

歯ブラシの交換時期

歯ブラシの交換時期といっても、どのタイミングで交換すればいいのか??なかなか分かりづらいですよね(´-ω-`)
「毛先が開いてきたら…」といっても、人それぞれ感じ方は違います。

1つの目安としては、歯ブラシを裏から見て毛先がはみ出しているかどうか??少しでもはみ出していたら、早めに交換しましょう!!
もう1つ、ブラッシングの回数、磨く時間、磨く強さによって変わってきますが、1ヶ月に最低1回歯ブラシを変えることを目安としましょう!!
毛先の広がったホウキでは、隅々まできれいにはけませんよね??それと同じで、毛先の開いた歯ブラシでは、歯垢をきれいに除去することはできません。
歯ブラシは小まめに

交換しましょう!ヽ(´▽`)/

歯ブラシ選び

歯ブラシの交換は1ヶ月が目安です。
後ろから見て毛がはみ出ていたり、毛先の消耗が激しいものは継続して使用すると、逆効果です。口の中を痛めたり、清掃効果がなかったりします。

歯ブラシを選ぶ時、さまざまな歯ブラシが市販されていて迷う人が多いと思います。
基本的に、普通の歯ブラシがいいでしょう!大きさは目安としては、自分の親指と同じ幅か、前歯2本分と同じ幅ぐらいがいいでしょう。
柄の形はストレートなもので、植毛部、ブラシは平らなものが一番使いやすいです。
迷ったら参考にしてみてください。

色々種類がありますが…

こんにちは藤本歯科の藤本です( ^ω^ )

歯ブラシも一般的な歯ブラシから歯間ブラシ・スペースブラシ電動に音波に様々な種類があります。
価格も色々で迷ってしまいますよね…
口腔内の状態や年齢によって異なりますが、それぞれ良い点があります。
かかりつけの先生に相談して、状態にあった器具を選んでみてください!
虫歯・歯周病予防は家でのブラッシングが大切です。
ご家族みなさんで取り組んでみてくださいね♪


歯ブラシだけでは不十分!

虫歯がないと思っていたのに、歯と歯の間に虫歯が見つかったらショックですよね(>_<)
毎日の歯磨きでどれくらい歯垢除去ができていると思いますか? 実は歯ブラシで磨いただけでは、歯と歯の間の歯垢は60%程度しか取り除くことができません。
残った歯垢を放っておくと歯周病や虫歯の原因となりますので、「歯間ブラシ」を使って効果的に歯垢を除去しましょう(^_^)
ちなみに歯ブラシと歯間ブラシを併用することで、85%程度歯垢除去することができます!

歯間ブラシにはカラー別にサイズがあります。それぞれ患者さんに合ったサイズを衛生士が選び、使い方の指導をさせてもらいますので、お気軽にお尋ねください(^_^)


着色汚れ(ステイン)

着色汚れについてお話しします。

趣向品(たばこやコーヒーなど)を普段から摂取回数が多い方はその分、自然と着色がつきやすいことになります。
かと言って、趣向品を我慢するのはストレスになりますよね。

湯呑に茶しぶがつくように、歯の表面にも全く同じような事が起ります。
タンニンはカルシウムや鉄のような金属イオンやタンパク質などと結びつきやすい性質なので、食品中に含まれるさまざまな色素や有機物を歯の表面に沈着させ、歯の着色汚れの原因の一つとなります。
また、赤ワインなどに含まれるポリフェノール、カレーの色素、タバコのヤニなど、色々な物質によっても、歯の表面に着色汚れが生じてしまいます。

特に歯の裏、歯と歯の間や歯と歯茎の境目など、歯みがきのしづらい部分、また歯の表面でも目に見えないざらざら(ミクロの傷)のところに着色汚れはつきやすいのです。

ですから、ついてしまった着色汚れが取れなくなる前に、毎食後に歯をていねいにみがいて、いつもきれいにしておくことが重要です。

いずれにしても、一度着色がついてしまうと中々市販の歯磨き粉だけではステイン(着色)除去することは難しいです。
歯が痛くなくても、半年に一度は歯医者での定期的なメンテナンス(歯のクリーニングや歯周病の検査など)を受けられることをオススメいたします。

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アマルガム

今回は、アマルガムについてお話しします。

アマルガムとは他の金属と水銀を混ぜた物をいいます。
1980年代ではその詰め物が普及していましたが、今では取り扱ってる医院は少ないです。

水銀と聞くと体に良くないイメージが強いと思いますが、専用の機械で混ぜ合わせるので水銀だけ溶け出すようなことはありません。

しかし、入れてから年数がかなり経つ物は黒ずんでいたり一部がかけてる場合があります。
アマルガムの場合は浅く削っていても詰めることができるので、そのため一部欠けやすいです。

アマルガムは一見、銀の詰め物と大差ないのでわからない方が多いですが、詰め物が黒ずんでるのが気になる方や一部欠けて段差ができてる方は新たにやりかえるのも一つの手です。

欠けてしまった際から中で大きく虫歯になってしまう前に一度、定期健診をお受けいただけると詰め物が増えずに済みますよ(^^)

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2種類のセラミッククラウン~メタルボンドクラウン~

前回はオールセラミッククラウンについてお話しました。
今回は、その話の中でも出ましたメタルボンドクラウンについてお話します。

*特徴*
被せ物の全体をセラミック(陶器)で覆い、内面を金属で補強しています。
いわば七宝焼です。
全てセラミックでできているオールセラミッククラウンと違って、歯を作る際に土台に金属を使っているので色調や透明感は多少劣りますが、非常に丈夫で長持ちします。
そのため、奥歯やブリッジのような強度が求められる部分に適しています。

☆*゚メリット ☆*゚
・金属を使うので丈夫で欠けにくく長持ち
・変色しにくい
・歯周病になりにくい
・天然の歯に似ているので、見た目がキレイ
・さまざまな歯に対応できる

☆*゚デメリット ☆*゚
・色調や見た目はオールセラミックより多少劣る
・使う金属でにより、歯茎や歯と歯茎の境目が変色してくる場合わ、金属アレルギーを引き起こす可能性がある
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・高額である

2回に分けて、セラミックの被せ物のお話しをしましたがいかがでしたか?
これからも、皆さんにいろいろな歯科情報をお届けしていこうと思っております。
またお時間ある時に覗いてくださいね♪


2種類のセラミッククラウン~オールセラミッククラウン~

最近『昔入れた前歯の被せ物が変色してきたので白くしたい!!』という患者さんが老若男女問わず増えてきました。

というわけで、今回は変色がほとんどないオールセラミッククラウンをご紹介します。

*特徴*
被せ物の素材が全てセラミック(陶器)でできています。
金属を使うメタルボンドクラウンと違って全て光を透すので天然の歯に近い透明感に仕上がります

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なので、見た目の気になる前歯に適しています。
また、金属を使っていないので金属アレルギーをお持ちの方でも安心してお使い頂けます。

☆*゚メリット ☆*゚
・天然の歯に最も近い透明感で、自然な仕上がりになる
・着色や汚れが付きにくい
・身体に優しい素材なので、アレルギーの心配がない
・金属によってできる歯の根元や歯茎への変色がない
・虫歯や歯周病になりにくい

☆*゚デメリット ☆*゚
・メタルボンドのように金属を使っていないので、強い衝撃により欠けてしまうこともある
・保険適用外なので高額である

当医院では『セレック審美治療システム』を導入しております。
天然の歯に近い色や質感を持つセラミックブロックを使い、歯を削ってから被せ物を入れるまで最短1時間程で終了します。
従来の費用よりも安価で、実際に治療された方にもご好評をいただいております。

興味のある方は、お気軽にお尋ねください♪