月別アーカイブ: 2025年7月

咀嚼(そしゃく)でおいしさを感じよう!

咀嚼(そしゃく)で食べ物のおいしさがアップ!!

咀嚼(そしゃく)とは、口の中で食べ物をよくかみ砕き、味わうことです。

「よくかまない」「食べるのに時間がかかる」「偏食をする」という口腔機能の発達不全が近年目立つようになり、「口腔機能発達不全症」という新病名ができました。

むし歯や歯肉炎以前に、咀嚼が十分にできない子供たちがみられるようになったのです。

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咀嚼器官の障害がなくても、食事に支障が出て、発音や歯並びにも影響がでることがあります。
成長とともに少しずつ咀嚼運動機能を獲得していくステップが、有効に働いていないのです。
かむことが必要な食事が出てこなければいけません。一方で硬いものが出てきても、食べたくなくなるだけです。
十分に咀嚼して食べるためには、それがおいしさにつながっていかなければ長続きしません。

砂糖のストレートな甘みに慣れてしまうと、それ以外の微妙な味わいに関心が持てません。
ジャンクフードのようなはっきりとした油脂の味や甘みにばかり満足感を感じるようになります。
そのような食事が日常になると、むし歯や歯肉炎、肥満に始まる生活習慣病の入り口です。

咀嚼(そしゃく)で旨味体感・生活習慣◎・歯を守る

米や根菜類、野菜にわずかに含まれる甘みを咀嚼して食材の中にある「うまみ」を感じ取れるようにすることが大切です。

また、おいしさは、空腹の状態で食べることでも体験できることなのです。
「グーとお腹が鳴る」のは内臓が食事を受け付ける準備が整ったというサインであり、そのような体験ができる生活習慣を身につけることが必要なのかもしれません。

こういった小さな生活習慣を見直していくことが歯を守る大切な要素の一つ繋がります。

咀嚼で美味しさを感じよう

咀嚼を心がけ、味覚アップ・歯を守る正しい生活習慣へ♪


口呼吸から鼻呼吸へ

近ごろ、お口がポカンと開いている子供や若者が多いことに気づかれていますか?そのほとんどは、口で呼吸をしている「口呼吸」の人です。

本来、老若男女問わず人間の構造上、鼻から呼吸するようにできています。鼻から息を吸うことで鼻の繊毛や粘液でウイルスや汚染物質の侵入を防いだり、鼻で空気を吸うことで空気が体温近くまで温められたりしますが、口呼吸では冷たい外気のまま肺に届き、肺の免疫力が低下し、肺にかかる負担が増えて風邪を引きやすくなることがあります。せっかく加湿器や空気清浄機を部屋に備えていても、口呼吸をしていると口、気道、肺が乾燥し、その効力が薄れてしまいます。

また、鼻呼吸は口の中の唾液の分泌を促します。唾液の中には、ウイルスの活性化や感染力を抑制する物質が存在します。しかし、口呼吸で口の中が乾燥すると口の中や喉の奥にいる細菌が増殖し、それから出る酵素がウイルスを活性化させ、口臭や虫歯、歯周病に感染するリスクが高まります。

人は生まれてから、母乳を吸うことで鼻呼吸を覚えると言われています。しかし、離乳時期が早いこと、食べ物がやわらかくなったこと、指吸やアレルギー等が原因で口呼吸が始まると言われています。さらに幼少期から口を開けている時間が長いと、口周りの筋肉が弱くなるため歯並びが悪くなったり、上下の噛み合わせが開くようになったりします。さらに、口呼吸のまま成人すると、睡眠時無呼吸症候群になるなど、全身的な病気の心配も出てきます。

そうならない為には、お口周りのリハビリテーションが必要になります。ご家庭でも簡単にできる方法としては「あいうべ体操」があります。

・あいうべ体操・

1.「あー」と口を大きく開ける

2.「いー」と口を大きく横に広げる

3.「うー」と口を強く前に突き出す

4.「べー」と舌を突き出して下に伸ばす

1~4を1セットとし1日30セットを目安に行います。喋る時よりお口をしっかり大きく動かすことが必要で、最初は2、3度に分けた方が続けやすいです、入浴中に行うのをオススメします。体操をすることによって、舌や口の周りの筋肉を強化することができ、年齢を問わず鼻呼吸をして健康管理ができるとこが期待できます。

口呼吸の心配がある方はもちろん体操のやり方に興味がある方は、気軽にご相談下さい。


歯ブラシ交換の時期

みなさんが歯ブラシを交換する判断材料は何でしょうか

1ヶ月に一度や2から3ヶ月に一度交換すると決めている方もいると思います。

通常の歯ブラシの交換は、1カ月を目安にとして、少なくとも3カ月に1回は交換しましょう。

特に毛先が開いた歯ブラシ(歯ブラシを裏側から見て毛先が広がって見えた)や弾力性がなくなったら交換しましょう。

長く使い続けると

歯や歯茎を傷つける

虫歯や歯周病になりやすい

細菌が繁殖するということが起こりやすくなります。

ただすぐに毛先が広がるのは、ブラッシング時の力の入れ過ぎが考えられます。知覚過敏や歯茎が下がるといったことを引き起こすことがあるので注意が必要です。

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学童期の歯と口の中の特徴

学童期に注意したいこと

6歳臼歯を虫歯にしない

乳臼歯のさらに奥から生えてくる6歳臼歯(第1大臼歯)は、生涯にわたって食べ物を噛み砕く

中心の歯で、かむ力の60%程度を担っています。

顔を出してから生えきるまでに期間がかかり、その間に虫歯になりやすいので要注意です。

 

❤︎6歳臼歯 歯磨きのコツ❤︎

乳臼歯の奥から生えてくる6歳臼歯は、生え切るまでは他の歯よりも背が低く、

噛み合わせない為、汚れが残りやすくなります。

さらに歯ブラシの毛先が届きにくいという難点もあります。

あまり大きく口を開けずに、歯ブラシを横から入れれるように磨くのがポイントです。

口は大きく開けずに歯ブラシを横から入れて磨くのもポイントです。

 

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*セルフケアのポイント*

ポイント1

混合歯列期の歯磨きの方法

生え始めの背が低い歯は、最初に磨くようにします。

特に奥歯の溝の部分は汚れが溜まりやすく磨きにくい為、歯科医院で溝の深い部分を樹脂で埋める処理(シーラント)をしてもらうのも、虫歯予防の1つの方法です。

ポイント2

フッ素配合歯磨き剤の使い方

6歳になったら、フッ素配合歯磨き剤は大人と同じ量を使用します。

歯磨き剤が全体にいきわたるように2分間磨き、うがいは少量の水で1回のみがおすすめです。

一度試してみてくださいね(๑>◡<๑)❤︎


かかりつけの歯科医院を活用しよう

歯科医院でしか受けられない処置

歯面の清掃 (PMTC)
歯磨きでは取りきれない歯の付着物を専用のブラシ、歯磨き剤などを使って、機械的に除去、清掃することが可能です。

歯石の除去
歯垢が石灰化したものが歯石で、歯周病菌の温床となります。
除去するためには、「スケーラー」という器具を使った専門的な処置が必要です。

フッ素塗布
通常なフッ素塗布の他に、虫歯のハイリスクの方への高濃度フッ素剤の応用も実施します。

歯科医院でやってもらえること

①虫歯、歯周病のチェック

②歯茎のチェック

③歯磨き指導

④バイオフィルム、歯石をとる

⑤義歯の診査

⑥フッ素塗布

⑦歯科相談
(あごの痛み、かみ合わせ、口臭、味覚や舌の違和感など)

⑧口内炎、口の中の粘膜の病気チェック

年に3回~4回は定期的に歯科医院を受診し、健診や歯磨き指導などを受けること、クリーニングしてもらうことが大事です。
虫歯や歯周病は初期の段階で適切な治療を受けられれば、重症になることはありません。