近年、煙草は世界的に禁煙に移行してきています。煙草の害悪に対する認識がグローバルに受け入れられてきているからなのでしょう。
日本でも禁煙、分煙の傾向にありますが、男性の喫煙率は低下傾向ですが、女性の喫煙率が増加しているというデータもあります。
喫煙は様々な病気のリスクと言われていますが、歯周病もその例外ではありません。
非喫煙者と比較して約4倍にもなることが指摘されています。
ヘビースモーカーの歯周病の進行度は吸わない人と約10年の差があることが報告されています。
喫煙を止めることができなければ、歯科治療の効果は半減してしまいます。
自宅でのプラークコントロールの効果も貧弱なものになります。
なぜ?喫煙は歯周病を悪化させるのでしょうか?
煙草に含まれるニコチンは筋肉や神経に直接作用し、毛細血管を急激に収縮させます。そうすると、歯周組織への血液供給が大幅に低下し、組織を、維持する酸素や栄養の運搬が減少します。
この低下により。歯肉や歯根膜内の細胞の活動も低下します。
細胞の活動の低下により炎症などで破壊された歯肉などを修復する能力が著しく低下します。
最終的には煙草によって悪化した部分は細菌から体を防御する免疫機能の低下を招き、歯周病菌の活動を促進してしまうのです。
喫煙本数が多ければ多いほど、喫煙年数が長ければ長いほど、歯周病の進行スピードは加速していきます。
歯周病は沈黙の病気と言われるほど、自覚症状が出にくいものです。
手遅れになる前に早いうちから積極的に予防していきましょう。
1日何回、歯磨きをしますか?
回数のお話をするまえに質問です‼️
歯磨きをする理由はなんでしょうか?
答えは大きく分けて2つあります💡
1つは虫歯予防、もう1つは歯周病予防と治療です。
虫歯の原因は、歯の表面に付着している歯垢にたくさん棲みついている細菌が、糖分を分解してできる酸です。
よって歯磨きをすることにより、虫歯の原因になる歯垢を取り除き、虫歯になる危険性をより少なくできると考えられます。
歯周病の原因も歯垢の中の細菌が主なものです。
その細菌がつくる毒素などが歯を支えている骨を溶かし、ついには歯を失ってしまいます。
歯周病は歯茎の病気ではなく、歯を支える骨を溶かす病気なのです😨
歯磨きをすることによりお口の中の細菌の数を減らし、環境を改善することが、歯周病の予防あるいは治療をする上でとても大切です。
では本題の回数のお話です。
理想は食事の回数プラスαです。
このプラスαに必ず加えていただきたいのが、就寝前です。
就寝中が最もお口の中の細菌が増えるため、就寝前に細菌の数を減らすことが最も重要です。
疲れていてめんどくさい…と思ってもそのままにせず、きっちり歯を磨いてからお休みくださいね😪💤💤
歯磨きをしているのとできているのとでは、全く話が異なります。
是非、自分にあった効果的な歯磨きができるように指導を受けてみてくださいね😃
もちろん当院でも丁寧に指導させていただきます😊
鼻呼吸の大切さ
近ごろ、お口がポカンと開いている子供や若者が多いことに気づかれていますか?
そのほとんどは、口で呼吸をしている「口呼吸」の人です。
本来、人間の構造上、鼻で呼吸をするようにできています。
鼻から息を吸うことで鼻の繊毛や粘膜でウイルスや汚染物質の侵入を防いだり、鼻で空気を吸うことで空気が体温近くまで温められたりしますが、口呼吸では冷たい外気のまま肺に届き、肺の免疫力が低下し、肺に負担が増えて風邪を引きやすくなることがあります。
せっかく加湿器や空気清浄機を部屋に備えていても、口呼吸をしていると口、気道、肺が乾燥し、その効力が薄れてしまいます。
また、鼻呼吸は口の中の唾液の分泌を促します。
唾液中には、ウイルスの活性化や感染力を抑制する物質が存在します。
しかし、口呼吸で口の中が乾燥すると口の中や喉の奥にいる細菌が増殖し、それから出る酵素がウイルスを活性化させ、口臭や虫歯、歯周病に感染するリスクが高まります。
口が開いているな。と気づけば意識的に閉じるようにしましょう。
むし歯以外でも歯がしみる??
歯が沁みるのでむし歯ではと思い、歯科を受診し、むし歯ではないと言われたことはありませんか??
むし歯ではないのに歯がしみる原因は、「象牙質知覚過敏症(ぞうげしつちかくかびんしょう)」であることがよくあります。皆さんがよく耳にされる知覚過敏(ちかくかびん)です!!
歯の表面は、エナメル質という、非常に硬い組織に覆われています。しかし、歯の根元の部分には、このエナメル質がありません。エナメル質の下には、象牙質(ぞうげしつ)という組織があります。この象牙質には、細い管がたくさんあり、歯の神経と直接つながっています。その管のことを、象牙細管(ぞうげさいかん)といいます。
むし歯でなくとも、この象牙細管が外部に露出してしまうことで、歯の神経が過敏となり、少しの刺激で歯が沁みるのです😖
過度なブラッシング圧や酸食物の摂取、歯ぎしりやくいしばりによるエナメル質がない歯の根元部分の露出や摩耗、かみ合わせのずれ、かみ癖によるすり減りが主な原因です。
歯がすり減っている場合には、詰め物で対応したり、歯ぎしり・くいしばりによるものならマウスピースの作成など、原因に合わせた治療が必要です。
知覚過敏の予防法は、歯磨き粉には研磨剤が含まれているので歯を摩耗させるほどの過度なブラッシングを控えたり、炭酸飲料など酸性が強いものの摂取を控える、極端に冷たいものの摂取を控えるなど、日常生活での改善が必要な場合もあります。
沁みる症状が長く続いたりそれを放置していると、歯の神経にも影響が出てくることもあります。
どなたでもある知覚過敏ですが、個人差のある症状です。心配な方は歯科でご相談ください😀
歯石とは
歯石とは…
歯に付着して除去されない歯垢が石灰化し石のように固く固まってしまったものを歯石といいます。
このように固く固まってしまった歯石は歯ブラシでは除去することができません。
除去するには歯科医院で器具を使い取り除きます。
歯垢から歯石になるまでの期間はだいたい2日と言われています。
歯石をそのままにしておくと口臭の原因になったり歯周病などにも影響を及ぼします
歯石に気がつかないままそのままになってしまっている方も少なくありませんので定期的に歯石をとるようにしてください。
永久歯の先天性欠如
永久歯は親知らずを除くと全部で28本ありますが、生えてくるべき永久歯が生えてこないことがあります。
これを先天性欠如といい、約10人中1人に見られ、その数は少しづつではありますが年々増加しています。
これは何らかの理由で永久歯になるための歯の卵のようなものが出来なかったためで、
本来あるべき永久歯がないために乳歯が長く残ったり、歯と歯の間に隙間が生じたりして歯並びが悪くなることがあります。
先天性欠如の原因は未だ解明されておらず、因果関係も明確ではありませんが
「遺伝」「妊娠中の栄養欠如」「全身疾患」「薬物乱用や副作用」などが原因と考えられています。
また、不要な歯が淘汰されつつあるという説もあります。
先天性欠如の歯科治療方法は年代によって異なります。
小学生以下の場合は一般的には乳歯の抜歯は行わず、経過観察をし、顎の成長を誘導します。
中学生以上になると、全体的な矯正治療が可能になるので、乳歯を抜歯し矯正器具を用いて歯並びを改善して隙間をカバーする治療をすることもあります。
20歳を過ぎると、残っている乳歯は自然に抜けていくことが多く、矯正治療の他に
「インプラント」「入れ歯」「ブリッジ」などの併用による治療も選択肢となってきます。
先天性欠如が認められた場合は将来的な計画が必要です。
矯正治療をするのか、そのまま乳歯を使い続けるのかなど、しっかりと考える必要があります。
当院でもそのようなお話をする機会が多くなってきたように思います。
もし当てはまる方がおられましたら、ぜひご相談ください。
※防災用品の1つに加えてください※
今後30年以内に東海・東南海・南海地震については発生確率が非常に高いとされています。
みなさんはもしもの備えとして、防災用品を準備されていますか?
1995年1月17日に発生した阪神淡路大震災。
震災の難から逃れられたにもかかわらず、避難生活中に肺炎を患い200名以上の方がお亡くなりになりました。
大規模災害時には水が大変貴重になるために歯磨きができず、お口の衛生状況が悪化
↓
繁殖した細菌が誤って肺へ
↓
誤嚥性肺炎の発症
となってしまったと考えられます。
そこでみなさんに是非とも防災用品の1つとして加えていただきたいのが液体歯みがきと歯ブラシです!!!
被害が甚大な災害時にはまず食料や水・毛布などが求められますが、お口のケアも健康を保つためには必要です。
新年のご挨拶
新年明けましておめでとうございます。
本年も皆様の健康を、お口を通してサポートさせて頂き、一人でも多くの患者様が笑顔になっていただけるよう努力していきたいと考えております。
どうぞ宜しくお願い致します。
お正月休みが終わりお休み中に起こったお口のトラブルで来院される患者様もいらっしゃると思います。
また、定期検診にと来院される患者様も、一度当院にお電話いただければ、空いたお時間や待ち時間が少ないお時間をお伝えすることができますので、よろしくお願い致します。
歯磨きがしっかりできているか?
新たな虫歯ができていないか?
歯周病が進行していないか?
などの検診は重要です!
新しい年をきれいな健康な歯でスタートさせるためにも何か気になることがあればぜひご来院ください。
年始は1月6日木曜日からの診療となります。
ー咬合性外傷とはー
咬合性外傷(こうごうせいがいしょう)をご存知でしょうか??
噛み合わせの負荷荷重が原因で、歯の周りの組織に障害が及ぶ病気です。
症状としては、歯のぐらつき、歯並びの変化、歯のすり減り、歯の破折、顎の筋肉の過緊張、顎の関節の痛み等が生じます。
咬合性外傷は、原因によって一次性咬合性外傷(いちじせいこうごうせいがいしょう)と、二次性咬合性外傷(にじせいこうごうせいがいしょう)とに分けられます。
ー一次性咬合性外傷ー
歯周病にかかっていない健全な歯周組織に支えられた歯に、歯ぎしりや食いしばりなど限界を超えた力がかかった場合に生じる損傷です。
簡単に言えば、四六時中殴られ続け腫れ上がった状態です。
あまり耳にしない病名ですが、噛む力が強い人であれば誰にでも起こる可能性があります。
治療方法としては、噛み合わせに問題がある場合は噛み合わせの調整を行います。
歯ぎしりよるダメージがある場合は、マウスピースを装着することで負担を軽減できます。
ー二次性咬合性外傷ー
二次性咬合性外傷は、歯周病が原因で、弱った歯周組織に支えられた歯に、通常では問題にならない程度の咬合力が加わってできる損傷です。
この場合、グラグラしている歯を救うために隣の歯と連結固定する治療などを行います。
また、原因である歯周病の治療も併せて行います。
一次性咬合性外傷、二次性咬合性外傷ともに放置し症状が進行すると、歯を残すことが難しくなる場合があります。
咬合性外傷を予防するには、歯周病と関連があることが多いので、まずは歯周病にならないように、丁寧な歯磨きを心がけましょう!!
また、歯周病がなくても歯ぎしりや食いしばり、噛み合わせの違和感等があれば、早めに歯科を受診し、噛み合わせのチェックを受けましょう!!
むし歯、歯周病だけでなく、力によるダメージでも歯を失う恐れがあります。
何もなくても定期健診に行き、将来的にはを失うことがないよう、噛み合わせのチェック、歯磨きのチェックを受けましょう😁!!
歯磨きの強さ
12月になり気温が下がり、水温も低くなると気になるのが知覚過敏です。
歯磨きの仕方によっては、歯茎を傷つけ歯茎が下がる原因になったり、歯のエナメル質の磨耗につながります。その結果知覚過敏の原因となることがあります。
歯茎がやせる磨き方
・力強くゴシゴシ大きく歯磨く。
・毛が硬いブラシを使用。
・顆粒入りの歯磨き粉を使用。(1回の使用量が多い)
改めて自分の磨き方が正しいやり方か、そうでないのなら改善が必要になります。