ー咬合性外傷とはー

 

咬合性外傷(こうごうせいがいしょう)をご存知でしょうか??
噛み合わせの負荷荷重が原因で、歯の周りの組織に障害が及ぶ病気です。

症状としては、歯のぐらつき、歯並びの変化、歯のすり減り、歯の破折、顎の筋肉の過緊張、顎の関節の痛み等が生じます。

咬合性外傷は、原因によって一次性咬合性外傷(いちじせいこうごうせいがいしょう)と、二次性咬合性外傷(にじせいこうごうせいがいしょう)とに分けられます。

ー一次性咬合性外傷ー
歯周病にかかっていない健全な歯周組織に支えられた歯に、歯ぎしりや食いしばりなど限界を超えた力がかかった場合に生じる損傷です。
簡単に言えば、四六時中殴られ続け腫れ上がった状態です。
あまり耳にしない病名ですが、噛む力が強い人であれば誰にでも起こる可能性があります。

治療方法としては、噛み合わせに問題がある場合は噛み合わせの調整を行います。
歯ぎしりよるダメージがある場合は、マウスピースを装着することで負担を軽減できます。

ー二次性咬合性外傷ー
二次性咬合性外傷は、歯周病が原因で、弱った歯周組織に支えられた歯に、通常では問題にならない程度の咬合力が加わってできる損傷です。

この場合、グラグラしている歯を救うために隣の歯と連結固定する治療などを行います。
また、原因である歯周病の治療も併せて行います。

一次性咬合性外傷、二次性咬合性外傷ともに放置し症状が進行すると、歯を残すことが難しくなる場合があります。
咬合性外傷を予防するには、歯周病と関連があることが多いので、まずは歯周病にならないように、丁寧な歯磨きを心がけましょう!!
また、歯周病がなくても歯ぎしりや食いしばり、噛み合わせの違和感等があれば、早めに歯科を受診し、噛み合わせのチェックを受けましょう!!

むし歯、歯周病だけでなく、力によるダメージでも歯を失う恐れがあります。
何もなくても定期健診に行き、将来的にはを失うことがないよう、噛み合わせのチェック、歯磨きのチェックを受けましょう😁!!

 

 


歯磨きの強さ

12月になり気温が下がり、水温も低くなると気になるのが知覚過敏です。

歯磨きの仕方によっては、歯茎を傷つけ歯茎が下がる原因になったり、歯のエナメル質の磨耗につながります。その結果知覚過敏の原因となることがあります。

歯茎がやせる磨き方
・力強くゴシゴシ大きく歯磨く。
・毛が硬いブラシを使用。
・顆粒入りの歯磨き粉を使用。(1回の使用量が多い)

改めて自分の磨き方が正しいやり方か、そうでないのなら改善が必要になります。

 


最近の虫歯治療とはどんなの?

一昔前の虫歯治療といえば、虫歯になっている所は全て取り除く事を前提とし、修復物を長持ちさせるかを重点に考え、虫歯菌により細菌感染されているエナメル質、象牙質の確実な除去、修復物の保持の為に健全な部分をかなり削り取っていました。(エナメル質、象牙質のお話は2つ前のブログで確認してみて下さい。)

現在は虫歯でも初期状態で損失していないエナメル質及び象牙質は治療する事が認められています。虫歯の進行についての解明が進むと共に接着性修復材料によってミニマルインターベンション(MI)(最小限の侵襲による虫歯治療)が提唱されています。

虫歯周辺の健全な歯質は極力削らず、歯科用修復材を充填する治療方法です。

歯科診療所での虫歯治療だけではコントロールできない部分も重要視されており、新たな虫歯菌の削減のみならず、感染予防や糖質の摂取削減などもMIの中に含められ、フッ素塗布などの虫歯予防や定期検診などの点も重要視されています。

定期的な検診を行う事が大事になりますので検診にお越しください。


今年の冬は寒いのでしょうか…🌁⛄🌁

11月に入り、朝晩冷え込みますね⛄

ところで、スキー場など寒い所に長くいると奥歯がガチガチ鳴ったりした経験はありませんか?

寒いとカラダが体温を下げないために、自分で熱を出します💥

筋肉を震わせて熱を作るので、あまりにたくさんの熱を必要としている場合は体中の小さな筋肉(首から顔の筋肉など)まで総動員します‼️

その結果、口を閉めておく筋肉も震わせるので歯も一緒にガチガチ震えてしまうんです💡

また、表面積を小さくして熱の放出を抑えようとします。
筋肉を緊張させて縮こまるのですが、これによって口の筋肉に力が入るので熱も出るし歯も鳴ることに繋がります。

ガチガチ鳴ること自体には歯への影響はありませんが、あまりにも強く上下の歯が当たると歯が欠けたり、ヒビ割れの原因になりますので注意が必要です⚠️


虫歯は歯の中で大きくなっている

歯医者に行って虫歯の治療を受けると、削った後の穴が思っていたより大きかったことありませんか?

虫歯は、虫歯菌と言われるミュータンス菌などの細菌が作り出す酸によって歯が溶かされる現象です。
ミュータンス菌などは、細菌の状態では弱く生き延びにくいので、周りにネバネバとした物質を作り出し、その中に隠れて歯の表面にこびりつきます。
これが歯垢です。
その中で酸の濃度が高まってくると、歯の表面が溶けだすのです。

歯の構造は一番外側は非常に硬い材質のエナメル質でてきており、その内側には象牙質というやや軟らかい材質があり、その中に神経の部屋があります。

虫歯による酸により、エナメル質が溶けるのにはかなり時間がかかりますが、虫歯が硬いエナメル質を超えて中の象牙質まで及ぶとこの進行は早くなり、エナメル質の下に潜み虫歯が進行するのです。
その為、虫歯の穴は小さく見えても、中では大きくなり広がっていることが多いのです。

痛みがなく、見た目でもわからないくらいの虫歯を早期発見、早期治療をするために、定期検診を受けるようにしてください!


歯磨きは1日に何回すれば良いの??

 

みなさんは1日に歯磨きを何回しますか??
2回?3回??
日常的に行っている歯磨きですが、虫歯予防に歯周病予防、
効果のあるものにしたいですよね😀

 

さて、では1日に何回歯を磨けば良いのでしょうか??
口の中の細菌を減らすこと、糖分などに細菌が接する時間を短くする事が重要なので、
可能であれば食事後、あまり間を置かずに歯を磨く事が出来れば良いでしょう。
歯磨きの回数は、食事の回数+αが理想です。

一日のうち、必ずして頂きたいのが就寝前の歯磨きです。
就寝中は口の中の菌が最も繁殖しやすいため、就寝前に歯磨きをして細菌を減らしておくことが大切です。
疲れていてもめんどくさくても、そのまま寝てしまわず頑張って歯磨きをしてから就寝するようにしてください。

 

今回は、歯磨きの回数についてお話ししましたが、歯磨きを「している」ことと「できている」ことは全く違います。

しっかり歯磨きが「できている」ようにするため、歯科で一度歯磨き指導を受けてみてください😊❤️

 

 


起床時の口の状態

朝、目覚めた時口の中がべたつく様な感覚はありませんか?

夜、眠っている安静時は起きている時よりも唾液の量が減ります。

口が渇くことにより雑菌が増えやすく口臭も感じやすくなります。

いびきをかく人や口を開けて寝る人も口の中が乾きやすくなります。

そのため朝起きた時は口の中の環境はよくありません。

もし時間があるのであれば起床時に歯磨きをすることにより就寝時に増えた細菌を外に出す事ができます。

歯磨きの時間がない方はうがいでも良いです。

 

 


虫歯ではないのに、歯が沁みるのはなぜ?

歯が沁みるので虫歯と思い、歯科を受診したものの、虫歯ではないと言われた事はありませんか?

虫歯でなく歯が沁みる場合は「象牙質知覚過敏症」である事がよくあります。         象牙質知覚過敏症とは(象牙質がむき出しになると、外部からの刺激(冷たい飲みものなど)が象牙細管を通って歯の内側の神経に伝わり、結果として瞬間的に鋭い痛みを感じるようになります。 これが知覚過敏症状痛みの特徴です。 )

歯の表面は、エナメル質という、非常に硬い組織に覆われています。しかし、歯の根元の部分には、このエナメル質がありません。

エナメル質の下には、象牙質という組織があります。この象牙質には、細い管がたくさんあり、歯の神経と直接繋がっています。その管のことをその管の事を象牙細管といいます。

虫歯でなくとも、この象牙細管が外部に露出してしまう事で、歯の中の神経が過敏となり少しの刺激で歯が沁みるのです。

過度なブラッシング圧酸食物の摂取歯ぎしりや噛みしめる事などによるエナメル質がない歯の根元部分の露出や摩擦、噛み合わせの不調和、噛み癖によるすり減りなどが原因です。

知覚過敏の原因が歯がすり減っている場合には、その象牙細管をしっかりと封鎖し、丈夫で詰め物が外れにくい接着材を用いた治療が必要ですし、無意識のうちに起こる「かみしめ」歯ぎしりがある場合は、マウスピースの装着が必要になる場合があるのでその際はご相談下さい。


10月8日は何の日⁉️

10月8日は入れ歯の日歯科技工の日です‼

そして毎月8日は歯ブラシ交換の日でもあります💡

歯に関する日なんですよ🎵

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歯ブラシの取り替え時期は1ヶ月に1回が目安

『毛先が広がっていないからまだ大丈夫(  ー̀ωー́ )』と思っていても、ブラシの弾力が弱くなっているので十分なブラッシングができません⤵
動物は歯を失ってしまうと食べ物を食べることができなくなってしまうため、生きていくことが困難になってしまいます…

しかし人間は歯を失っても入れ歯などで補うことができます。

とはいっても、やはり自分自身の歯が1番✨

1本でも多く自分の歯を健康な状態で残すためには日々のブラッシングと、定期的に歯科医院でメンテナンスをすることが大切です‼

歯を使わない日なんて1日もないですよね⁉💦

最低でも3~6ヶ月に1回は定期健診を受けましょう(*˙︶˙*)ノ゙


赤く染めだして磨き残しチェック

多い方では一日3回歯磨きされてる方がいらっしゃいますが、朝など時間が限られてる時や夜疲れてそのまま寝てしまう方もいらっしゃると思います。

なので、一日一回だけしか磨かれない方はその一回の歯磨きが重要になってきます!

歯医者には“染め出し”と言って、磨き残しをご自身で把握してもらうための物があります。

綿に染み込ませた赤い液を歯の表面に塗ると、磨き残した部分の“歯垢が赤く染まる操作”です。

小学生の時に集団指導などで、された記憶をお持ちの方もおられるかと思います。

子どもの頃からきちんとした歯磨きを身につけることで、虫歯やお口のダメージを減らして健康で白いままの歯を得ることにもつながります。

赤く染まった歯垢を見て頂いて、歯ブラシを当てるポイントやコツを歯科衛生士から指導して確認していきますので、虫歯になりやすいお子さんは虫歯予防も含めて一度歯医者で歯ブラシ指導を受けてみるのはどうでしょうか?

正しい歯磨きができてるか気になる方は一度お口の中を見せに来てくださいね♪
わかりやすくお話させていただきますo(^_^)o

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