永久歯の先天性欠如

永久歯は親知らずを除くと全部で28本ありますが、生えてくるべき永久歯が生えてこないことがあります。
これを先天性欠如といい、約10人中1人に見られ、その数は少しづつではありますが年々増加しています。
これは何らかの理由で永久歯になるための歯の卵のようなものが出来なかったためで、
本来あるべき永久歯がないために乳歯が長く残ったり、歯と歯の間に隙間が生じたりして歯並びが悪くなることがあります。

先天性欠如の原因は未だ解明されておらず、因果関係も明確ではありませんが
「遺伝」「妊娠中の栄養欠如」「全身疾患」「薬物乱用や副作用」などが原因と考えられています。
また、不要な歯が淘汰されつつあるという説もあります。

先天性欠如の歯科治療方法は年代によって異なります。
小学生以下の場合は一般的には乳歯の抜歯は行わず、経過観察をし、顎の成長を誘導します。
中学生以上になると、全体的な矯正治療が可能になるので、乳歯を抜歯し矯正器具を用いて歯並びを改善して隙間をカバーする治療をすることもあります。
20歳を過ぎると、残っている乳歯は自然に抜けていくことが多く、矯正治療の他に
「インプラント」「入れ歯」「ブリッジ」などの併用による治療も選択肢となってきます。

先天性欠如が認められた場合は将来的な計画が必要です。
矯正治療をするのか、そのまま乳歯を使い続けるのかなど、しっかりと考える必要があります
当院でもそのようなお話をする機会が多くなってきたように思います。
もし当てはまる方がおられましたら、ぜひご相談ください。


※防災用品の1つに加えてください※

今後30年以内に東海・東南海・南海地震については発生確率が非常に高いとされています。
みなさんはもしもの備えとして、防災用品を準備されていますか?

1995年1月17日に発生した阪神淡路大震災。
震災の難から逃れられたにもかかわらず、避難生活中に肺炎を患い200名以上の方がお亡くなりになりました。
大規模災害時には水が大変貴重になるために歯磨きができず、お口の衛生状況が悪化

繁殖した細菌が誤って肺へ

誤嚥性肺炎の発症
となってしまったと考えられます。

そこでみなさんに是非とも防災用品の1つとして加えていただきたいのが液体歯みがきと歯ブラシです!!!
被害が甚大な災害時にはまず食料や水・毛布などが求められますが、お口のケアも健康を保つためには必要です。

大切な身体を守るためにも忘れず加えて下さいね(*^^)v
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新年のご挨拶

新年明けましておめでとうございます。
本年も皆様の健康を、お口を通してサポートさせて頂き、一人でも多くの患者様が笑顔になっていただけるよう努力していきたいと考えております。
どうぞ宜しくお願い致します。

お正月休みが終わりお休み中に起こったお口のトラブルで来院される患者様もいらっしゃると思います。
また、定期検診にと来院される患者様も、一度当院にお電話いただければ、空いたお時間や待ち時間が少ないお時間をお伝えすることができますので、よろしくお願い致します。

歯磨きがしっかりできているか?
新たな虫歯ができていないか?
歯周病が進行していないか?
などの検診は重要です!

新しい年をきれいな健康な歯でスタートさせるためにも何か気になることがあればぜひご来院ください。

年始は1月6日木曜日からの診療となります。


ー咬合性外傷とはー

 

咬合性外傷(こうごうせいがいしょう)をご存知でしょうか??
噛み合わせの負荷荷重が原因で、歯の周りの組織に障害が及ぶ病気です。

症状としては、歯のぐらつき、歯並びの変化、歯のすり減り、歯の破折、顎の筋肉の過緊張、顎の関節の痛み等が生じます。

咬合性外傷は、原因によって一次性咬合性外傷(いちじせいこうごうせいがいしょう)と、二次性咬合性外傷(にじせいこうごうせいがいしょう)とに分けられます。

ー一次性咬合性外傷ー
歯周病にかかっていない健全な歯周組織に支えられた歯に、歯ぎしりや食いしばりなど限界を超えた力がかかった場合に生じる損傷です。
簡単に言えば、四六時中殴られ続け腫れ上がった状態です。
あまり耳にしない病名ですが、噛む力が強い人であれば誰にでも起こる可能性があります。

治療方法としては、噛み合わせに問題がある場合は噛み合わせの調整を行います。
歯ぎしりよるダメージがある場合は、マウスピースを装着することで負担を軽減できます。

ー二次性咬合性外傷ー
二次性咬合性外傷は、歯周病が原因で、弱った歯周組織に支えられた歯に、通常では問題にならない程度の咬合力が加わってできる損傷です。

この場合、グラグラしている歯を救うために隣の歯と連結固定する治療などを行います。
また、原因である歯周病の治療も併せて行います。

一次性咬合性外傷、二次性咬合性外傷ともに放置し症状が進行すると、歯を残すことが難しくなる場合があります。
咬合性外傷を予防するには、歯周病と関連があることが多いので、まずは歯周病にならないように、丁寧な歯磨きを心がけましょう!!
また、歯周病がなくても歯ぎしりや食いしばり、噛み合わせの違和感等があれば、早めに歯科を受診し、噛み合わせのチェックを受けましょう!!

むし歯、歯周病だけでなく、力によるダメージでも歯を失う恐れがあります。
何もなくても定期健診に行き、将来的にはを失うことがないよう、噛み合わせのチェック、歯磨きのチェックを受けましょう😁!!

 

 


歯磨きの強さ

12月になり気温が下がり、水温も低くなると気になるのが知覚過敏です。

歯磨きの仕方によっては、歯茎を傷つけ歯茎が下がる原因になったり、歯のエナメル質の磨耗につながります。その結果知覚過敏の原因となることがあります。

歯茎がやせる磨き方
・力強くゴシゴシ大きく歯磨く。
・毛が硬いブラシを使用。
・顆粒入りの歯磨き粉を使用。(1回の使用量が多い)

改めて自分の磨き方が正しいやり方か、そうでないのなら改善が必要になります。

 


最近の虫歯治療とはどんなの?

一昔前の虫歯治療といえば、虫歯になっている所は全て取り除く事を前提とし、修復物を長持ちさせるかを重点に考え、虫歯菌により細菌感染されているエナメル質、象牙質の確実な除去、修復物の保持の為に健全な部分をかなり削り取っていました。(エナメル質、象牙質のお話は2つ前のブログで確認してみて下さい。)

現在は虫歯でも初期状態で損失していないエナメル質及び象牙質は治療する事が認められています。虫歯の進行についての解明が進むと共に接着性修復材料によってミニマルインターベンション(MI)(最小限の侵襲による虫歯治療)が提唱されています。

虫歯周辺の健全な歯質は極力削らず、歯科用修復材を充填する治療方法です。

歯科診療所での虫歯治療だけではコントロールできない部分も重要視されており、新たな虫歯菌の削減のみならず、感染予防や糖質の摂取削減などもMIの中に含められ、フッ素塗布などの虫歯予防や定期検診などの点も重要視されています。

定期的な検診を行う事が大事になりますので検診にお越しください。


今年の冬は寒いのでしょうか…🌁⛄🌁

11月に入り、朝晩冷え込みますね⛄

ところで、スキー場など寒い所に長くいると奥歯がガチガチ鳴ったりした経験はありませんか?

寒いとカラダが体温を下げないために、自分で熱を出します💥

筋肉を震わせて熱を作るので、あまりにたくさんの熱を必要としている場合は体中の小さな筋肉(首から顔の筋肉など)まで総動員します‼️

その結果、口を閉めておく筋肉も震わせるので歯も一緒にガチガチ震えてしまうんです💡

また、表面積を小さくして熱の放出を抑えようとします。
筋肉を緊張させて縮こまるのですが、これによって口の筋肉に力が入るので熱も出るし歯も鳴ることに繋がります。

ガチガチ鳴ること自体には歯への影響はありませんが、あまりにも強く上下の歯が当たると歯が欠けたり、ヒビ割れの原因になりますので注意が必要です⚠️


虫歯は歯の中で大きくなっている

歯医者に行って虫歯の治療を受けると、削った後の穴が思っていたより大きかったことありませんか?

虫歯は、虫歯菌と言われるミュータンス菌などの細菌が作り出す酸によって歯が溶かされる現象です。
ミュータンス菌などは、細菌の状態では弱く生き延びにくいので、周りにネバネバとした物質を作り出し、その中に隠れて歯の表面にこびりつきます。
これが歯垢です。
その中で酸の濃度が高まってくると、歯の表面が溶けだすのです。

歯の構造は一番外側は非常に硬い材質のエナメル質でてきており、その内側には象牙質というやや軟らかい材質があり、その中に神経の部屋があります。

虫歯による酸により、エナメル質が溶けるのにはかなり時間がかかりますが、虫歯が硬いエナメル質を超えて中の象牙質まで及ぶとこの進行は早くなり、エナメル質の下に潜み虫歯が進行するのです。
その為、虫歯の穴は小さく見えても、中では大きくなり広がっていることが多いのです。

痛みがなく、見た目でもわからないくらいの虫歯を早期発見、早期治療をするために、定期検診を受けるようにしてください!


歯磨きは1日に何回すれば良いの??

 

みなさんは1日に歯磨きを何回しますか??
2回?3回??
日常的に行っている歯磨きですが、虫歯予防に歯周病予防、
効果のあるものにしたいですよね😀

 

さて、では1日に何回歯を磨けば良いのでしょうか??
口の中の細菌を減らすこと、糖分などに細菌が接する時間を短くする事が重要なので、
可能であれば食事後、あまり間を置かずに歯を磨く事が出来れば良いでしょう。
歯磨きの回数は、食事の回数+αが理想です。

一日のうち、必ずして頂きたいのが就寝前の歯磨きです。
就寝中は口の中の菌が最も繁殖しやすいため、就寝前に歯磨きをして細菌を減らしておくことが大切です。
疲れていてもめんどくさくても、そのまま寝てしまわず頑張って歯磨きをしてから就寝するようにしてください。

 

今回は、歯磨きの回数についてお話ししましたが、歯磨きを「している」ことと「できている」ことは全く違います。

しっかり歯磨きが「できている」ようにするため、歯科で一度歯磨き指導を受けてみてください😊❤️

 

 


起床時の口の状態

朝、目覚めた時口の中がべたつく様な感覚はありませんか?

夜、眠っている安静時は起きている時よりも唾液の量が減ります。

口が渇くことにより雑菌が増えやすく口臭も感じやすくなります。

いびきをかく人や口を開けて寝る人も口の中が乾きやすくなります。

そのため朝起きた時は口の中の環境はよくありません。

もし時間があるのであれば起床時に歯磨きをすることにより就寝時に増えた細菌を外に出す事ができます。

歯磨きの時間がない方はうがいでも良いです。