月別アーカイブ: 2018年10月

日本人の約7割が歯周病

no-translate-detected_1303-9353
歯を失う原因の第1位は虫歯ではなく歯周病だということをご存じですか?
ギネスブックに
「全世界で最も患者が多い病気は歯周病である。地球上を見渡しても、この病気に冒されていない人間は数えるほどしかいない。」
と載っています。
絶対にかかりたくない病気ですが、日本人の約7割が歯周病…あまりにも多すぎると思いませんか?
厚生労働省が実施する歯科疾患実態調査(2011年)では、歯周病のある人が20代で約70%、65歳以上の高齢者は ほぼ全員(歯のない人を除く)という結果が得られました。
また、より若い人も例外ではなく、15~19歳では軽度ですが約65%に歯周病が見つかりました。
どうしてこれほど歯周病患者数が多いのでしょうか…
大きな理由として、虫歯と違って歯周病は初期段階では自覚症状が出にくく、気付きにくいからです。
歯周病の原因である歯周病菌は空気が大嫌いで、歯の表面ではなく空気が届きにくい歯と歯茎の隙間を好みます。
そして食べかすをエサにプラーク(歯垢)を作りながら、さらに歯茎の奥へ奥へと歯周組織を侵しながら進んでいきます。
この間、炎症によって歯茎が腫れたり、出血したりという症状が出ますが、痛みがないため、この症状だけでは「歯周病かな?」「歯医者に行ったほうがいいのかな?」と思う人が少ないのです。
歯茎の腫れだけの段階で治療が開始できればよいですが、この段階に気付かないまま放置してしまうと歯周病が進行して歯の土台となる骨が少しずつ破壊されていきます。
個人差はありますが5~10年かかって徐々に進行し、「歯がグラグラ」してくるので、異変に気付く方が増えてきます。
この時にはすでに進行した状態で、抜歯しなければならないケースも。
また、どんなにていねいに歯みがきをしたりデンタルフロスを使用しても、完璧に汚れを取り除くのが難しい、というのが現状です。
歯みがきの癖や歯並びによって、みがき残しが出てしまうからです。
さらに硬くなった歯垢は歯ブラシでは容易に取ることができず、それは歯周病菌のすみかになるので、一度歯周病が発生してしまうと抑えることは困難なのです。
ではどうすればいいのでしょうか?
まずは症状がなくても一度、歯科医院を受診し、歯周病の有無を診断してもらいましょう。
歯周病は軽ければ軽いほど、簡単な治療で改善されるので通院回数も少なく済みます。
そして、治療が終わった後が肝心です。
歯周病は糖尿病や高血圧症と同じ慢性病で、口の中に食べかすやプラークがあると、そこからまた歯周病菌が増殖し活動を始めます。
治療が終わったからと安心していけません。
進行させないためには定期的なメインテナンス(健診)が大切です。
日頃のセルフケアに加え、かかりつけの歯科医で専門的なケアを受けることにより、歯周病で歯を失うリスクはぐんと下がります。

3ヶ月に1回、最低でも半年に1回はメインテナンスを受け、ご自身の歯はご自身で守ってくださいね。


TCH

こんにちは藤本歯科の山口です。
普段私達はどれくらい上下の歯が接触していると思いますか?実は1日に上下の歯が接触している時間は約20分と言われています。
しかし現代社会では色々なストレスや下を向いてすまほを触る時間が増えたことにより上下の歯が接触している時間が異常にふえてしまっています。この様な事をTCH(Tooth Contactting Habbit)という癖の名称です。これが進んで行くと顎関節症や歯の破折に繋がる症状が出ます。その見分け方は頬の内側の粘膜に白い線が入っている方や舌の横に歯の跡が付いている方は兆候があると思っていただいた方がいいです。もし御自身でお気づきになった場合歯科医師に相談してください。


むし歯の予防につながる食品と予防のための通院について。

fujimotoshika20181012

こんにちは藤本歯科の藤本です、
むし歯になりやすいといえば、甘いもの・砂糖がたくさん含まれている食べ物・飲み物が挙げられますよね。
それは虫歯の原因菌のミュータンス菌が砂糖を好んで分解し、酸を産生してむし歯を作るということになります。

これに対してむし歯になりにくくする、むし歯のリスクを下げる食品もあります。

それは何かと言いますとチーズなんです!

fujimotoshika20181012_1

中でもハードチーズ(熟成期間の長いもの)。
これはチーズに含まれているリン酸やカルシウム多く含まれていることによります。
リン酸はだ液が酸性状態(歯の表面が溶けてむし歯になる状態)に傾くのを防ぎます。

また、カルシウムがだ液に多く供給されると、
歯の表面が少し溶けても再び硬い歯質に戻る(再石灰化)のを助けます。
キシリトールや食物繊維などみなさんご存知のものも、
むし歯予防に役立つものとして挙げられますがチーズの効果ほどではないようです。

このようにむし歯と食べ物には大きな関連があり、食べ方も大きな要素です。
甘いもの(飲み物も含めて)をどれだけ口にするか、
1日何回も長く摂る事によって生活習慣がむし歯になるリスクを高めます。
何をいつ食べるか時間を決めて食べる事により、むし歯になりにくい食習慣を身につける事もむし歯予防には大切です。

ではむし歯になりにくくする上で、予防の為の通院はどのタイミングが良いのでしょうか、
歯医者さんには痛くならないと行かないし、痛くないのに行く必要がないと思われがちですが、
最近では定期的に通院される方が多くなってきました。

むし歯や歯周病で自覚症状が出た場合は、かなり進行してからになりますので、
症状が出る前の処置の期間と比較すると、
治療の時間が長くなり歯を抜かなくてはならなかったりするケースもあります。

このような進行を防ぐためにも定期的な受診が必要です。
むし歯や歯周病はお口の中に常在する細菌によって、
引き起こされる病気であるため完全に発症をなくすことは不可能です。
たとえ定期的に受診したとしてもむし歯や歯周病に全くならないということはありません。
けれども少しでも早く受信しチェックをする事により、早期に発見し治療にとりかかれます。

仮に初期むし歯が見つかればブラッシング指導や糖分摂取指導、フッ素塗布などを行い再石灰化をはかれます。
初期の歯肉炎であればブラシング指導・歯石除去で改善することができます。
口腔内の衛生状態を保つためには年に1.2回の受診が一般的ですが、
それぞれのお口の状況によって異なりますので一度歯医者さんでご相談されてはいかがでしょうか。


顎関節症

こんにちは、藤本歯科の山口です。
今日は顎関節症についてお話します。
突然口が開きにくくなったり首や顎の周りが痛くて偏頭痛がするなどの症状は実は顎関節症が原因の可能性があります。
原因は日々のストレスからくる歯軋りや口腔内の問題など複合的な問題が考えられます。治療としてはまず咀嚼筋に疼痛がある場合は筋マッサージやスプリントと呼ばれる上の歯だけにつけるマウスピースの様な物を就寝時に装着していただいたりします。
もしこのような症状でお悩みの場合はまず歯科医師に相談してみて下さい。


❇️変色の少ないオールセラミッククラウン❇️

最近『昔入れた前歯の被せ物が変色してきたので白くしたい!!』という患者さんが老若男女問わず増えてきました。

というわけで、今回は変色がほとんどないオールセラミッククラウンをご紹介します。

*特徴*
被せ物の素材が全てセラミック(陶器)でできています。
金属を使うメタルボンドクラウンと違って全て光を透すので天然の歯に近い透明感に仕上がります

image

なので、見た目の気になる前歯に適しています。
また、金属を使っていないので金属アレルギーをお持ちの方でも安心してお使い頂けます。

☆*゚メリット ☆*゚
・天然の歯に最も近い透明感で、自然な仕上がりになる
・着色や汚れが付きにくい
・身体に優しい素材なので、アレルギーの心配がない
・金属によってできる歯の根元や歯茎への変色がない
・虫歯や歯周病になりにくい

☆*゚デメリット ☆*゚
・メタルボンドのように金属を使っていないので、強い衝撃により欠けてしまうこともある
・保険適用外なので高額である

当医院では『セレック審美治療システム』を導入しております。
天然の歯に近い色や質感を持つセラミックブロックを使い、歯を削ってから被せ物を入れるまで最短1.5時間程で終了します。
従来の費用よりも安価で、実際に治療された方にもご好評をいただいております🎵

興味のある方は お気軽にお尋ねください♪