歯はたくさんのカーブでできている

歯の形は意外に複雑で、1本1本凹凸やカーブの様子が違っています。
それをきれいにしようというのですから難しいことです。

大人の歯は親知らず(第三大臼歯)まで入れて8種類32本

子供の歯は5種類で20本あります。

それぞれ形や大きさが違います。
歯の面は凹みや溝、山のような盛り上がりなどのカーブが連なってできています。
隣の歯との間も、歯によってそれぞれ違うカーブが向き合ってできています。

歯の面には、一見平らに見えても、小さなくぼみがあります。
「小さな」と思えるのは人間の尺度、お口の中の虫歯や歯周病の原因菌にとっては、歯の表面に付着してデンタルプラーク(歯垢)というかたまりをつくるためには、十分なスペースになります。

このような小さなくぼみには、隣り合わせの歯と歯の間や歯肉が下がってきた歯の根元にもあり、歯ブラシの毛先が届きにくく、歯垢を取り除きにくい場所になっています。

年齢を重ねると歯周病にかかっていなくても、歯肉は下がってきて、すき間ができます。歯周病などの影響で歯の根元が露出すると、さらに磨きにくいところが増え、根の表面の虫歯や歯周病につながりやすくなります。

歯ブラシの当て方、動かし方、歯と歯の間の清掃用具のデンタルフロス、歯間ブラシの使い方。その他補助的清掃用具。
の指導を歯医者で一度受けてみてください!


毎日使う歯ブラシ

 

毎日使う歯ブラシ、みなさんは何をみて選んでいますか??

歯並びが複雑、抜けている歯がある、歯ブラシを持つ手の力が弱くなったなど、歯磨きがしづらいと思う時はありませんか??😓
歯周病、むし歯の対策、お口の中を清潔に保つために毎日のブラッシングはとても大切ですよね。
きちんと磨くためにも、ご自身にあった歯ブラシを選ぶことはとても重要なことなんです!!

◆ヘッドの大きさ

ヘッドとは、歯ブラシの毛束が植えてあるところです。お口や歯の大きさにあったものを選ぶことが重要です。
一般的には縦の植毛3列、少し小さめのサイズです。
たとえば、お口の小さい方や、奥行きが狭い方は小さめのヘッドを選ぶことをお勧めします。
また、ヘッドの薄いものの方が、奥までしっかり磨くことができます。

◆毛の硬さ

毛の硬さは、「やわらかい」、「ふつう」、「かため」の表記があると思います。
やはりお勧めしているのは、「ふつう」の硬さのものです。
汚れを落とすことのみで考えるなら「かため」のブラシですが、歯茎を傷つけたり歯のすり減りをおこしやすいです。また、「やわらかい」ブラシは、歯茎が腫れている方、歯周病が進行している方にはオススメですが、汚れを落としづらく時間がかかることが難点です。

◆補助用具

歯ブラシだけでは磨けない部分のケアには補助用具を使いましょう。
フロス(糸ようじ)、歯間ブラシ、タフトブラシ、舌ブラシなど、ご自身のお口の環境に合ったものを使用しましょう。歯間ブラシはサイズの種類が分からなければ、歯科で確認してみましょう。

握力が弱い方は柄の太いものを使ってみたり、手を動かしづらい方や手用の歯ブラシが使いづらい方は電動歯ブラシを使用してみても良いでしょう。

どれがいいか、一人ひとりお口の状況は違うので、お気軽にご相談ください😊❤️

 

 


歯ブラシ交換

歯ブラシの交換をどれくらいの期間でしていますか❓

どのタイミングで交換すればいいのか??なかなか分かりづらいと思います。
「毛先が開いてきたら…」といっても、人それぞれ感じ方は違います。

1つの目安としては、歯ブラシを裏から見て毛先がはみ出しているかどうか??少しでもはみ出していたら、早めに交換しましょう。
もう1つ、ブラッシングの回数、磨く時間、磨く強さによって変わってきますが、1ヶ月に最低1回歯ブラシを変えることを目安としましょう。


歯周病の最も重いリスク「喫煙」

近年、煙草は世界的に禁煙に移行してきています。煙草の害悪に対する認識がグローバルに受け入れられてきているからなのでしょう。
日本でも禁煙、分煙の傾向にありますが、男性の喫煙率は低下傾向ですが、女性の喫煙率が増加しているというデータもあります。
喫煙は様々な病気のリスクと言われていますが、歯周病もその例外ではありません。
非喫煙者と比較して約4倍にもなることが指摘されています。
ヘビースモーカーの歯周病の進行度は吸わない人と約10年の差があることが報告されています。
喫煙を止めることができなければ、歯科治療の効果は半減してしまいます。
自宅でのプラークコントロールの効果も貧弱なものになります。
なぜ?喫煙は歯周病を悪化させるのでしょうか?
煙草に含まれるニコチンは筋肉や神経に直接作用し、毛細血管を急激に収縮させます。そうすると、歯周組織への血液供給が大幅に低下し、組織を、維持する酸素や栄養の運搬が減少します。
この低下により。歯肉や歯根膜内の細胞の活動も低下します。
細胞の活動の低下により炎症などで破壊された歯肉などを修復する能力が著しく低下します。
最終的には煙草によって悪化した部分は細菌から体を防御する免疫機能の低下を招き、歯周病菌の活動を促進してしまうのです。
喫煙本数が多ければ多いほど、喫煙年数が長ければ長いほど、歯周病の進行スピードは加速していきます。
歯周病は沈黙の病気と言われるほど、自覚症状が出にくいものです。
手遅れになる前に早いうちから積極的に予防していきましょう。


1日何回、歯磨きをしますか?

回数のお話をするまえに質問です‼️
歯磨きをする理由はなんでしょうか?
答えは大きく分けて2つあります💡
1つは虫歯予防、もう1つは歯周病予防と治療です。

虫歯の原因は、歯の表面に付着している歯垢にたくさん棲みついている細菌が、糖分を分解してできる酸です。
よって歯磨きをすることにより、虫歯の原因になる歯垢を取り除き、虫歯になる危険性をより少なくできると考えられます。

歯周病の原因も歯垢の中の細菌が主なものです。
その細菌がつくる毒素などが歯を支えている骨を溶かし、ついには歯を失ってしまいます
歯周病は歯茎の病気ではなく、歯を支える骨を溶かす病気なのです😨
歯磨きをすることによりお口の中の細菌の数を減らし、環境を改善することが、歯周病の予防あるいは治療をする上でとても大切です。

では本題の回数のお話です。
理想は食事の回数プラスαです。
このプラスαに必ず加えていただきたいのが、就寝前です。
就寝中が最もお口の中の細菌が増えるため、就寝前に細菌の数を減らすことが最も重要です。
疲れていてめんどくさい…と思ってもそのままにせず、きっちり歯を磨いてからお休みくださいね😪💤💤

歯磨きをしているのとできているのとでは、全く話が異なります。
是非、自分にあった効果的な歯磨きができるように指導を受けてみてくださいね😃
もちろん当院でも丁寧に指導させていただきます😊


鼻呼吸の大切さ

近ごろ、お口がポカンと開いている子供や若者が多いことに気づかれていますか?
そのほとんどは、口で呼吸をしている「口呼吸」の人です。
本来、人間の構造上、鼻で呼吸をするようにできています。
鼻から息を吸うことで鼻の繊毛や粘膜でウイルスや汚染物質の侵入を防いだり、鼻で空気を吸うことで空気が体温近くまで温められたりしますが、口呼吸では冷たい外気のまま肺に届き、肺の免疫力が低下し、肺に負担が増えて風邪を引きやすくなることがあります。
せっかく加湿器や空気清浄機を部屋に備えていても、口呼吸をしていると口、気道、肺が乾燥し、その効力が薄れてしまいます。
また、鼻呼吸は口の中の唾液の分泌を促します。
唾液中には、ウイルスの活性化や感染力を抑制する物質が存在します。
しかし、口呼吸で口の中が乾燥すると口の中や喉の奥にいる細菌が増殖し、それから出る酵素がウイルスを活性化させ、口臭や虫歯、歯周病に感染するリスクが高まります。

口が開いているな。と気づけば意識的に閉じるようにしましょう。


むし歯以外でも歯がしみる??

 

歯が沁みるのでむし歯ではと思い、歯科を受診し、むし歯ではないと言われたことはありませんか??

むし歯ではないのに歯がしみる原因は、「象牙質知覚過敏症(ぞうげしつちかくかびんしょう)」であることがよくあります。皆さんがよく耳にされる知覚過敏(ちかくかびん)です!!

 

歯の表面は、エナメル質という、非常に硬い組織に覆われています。しかし、歯の根元の部分には、このエナメル質がありません。エナメル質の下には、象牙質(ぞうげしつ)という組織があります。この象牙質には、細い管がたくさんあり、歯の神経と直接つながっています。その管のことを、象牙細管(ぞうげさいかん)といいます。
むし歯でなくとも、この象牙細管が外部に露出してしまうことで、歯の神経が過敏となり、少しの刺激で歯が沁みるのです😖

過度なブラッシング圧や酸食物の摂取、歯ぎしりやくいしばりによるエナメル質がない歯の根元部分の露出や摩耗、かみ合わせのずれ、かみ癖によるすり減りが主な原因です。

歯がすり減っている場合には、詰め物で対応したり、歯ぎしり・くいしばりによるものならマウスピースの作成など、原因に合わせた治療が必要です。

知覚過敏の予防法は、歯磨き粉には研磨剤が含まれているので歯を摩耗させるほどの過度なブラッシングを控えたり、炭酸飲料など酸性が強いものの摂取を控える、極端に冷たいものの摂取を控えるなど、日常生活での改善が必要な場合もあります。

沁みる症状が長く続いたりそれを放置していると、歯の神経にも影響が出てくることもあります。
どなたでもある知覚過敏ですが、個人差のある症状です。心配な方は歯科でご相談ください😀

 

 


歯石とは

歯石とは…
歯に付着して除去されない歯垢が石灰化し石のように固く固まってしまったものを歯石といいます。

このように固く固まってしまった歯石は歯ブラシでは除去することができません。

除去するには歯科医院で器具を使い取り除きます。

歯垢から歯石になるまでの期間はだいたい2日と言われています。

歯石をそのままにしておくと口臭の原因になったり歯周病などにも影響を及ぼします

歯石に気がつかないままそのままになってしまっている方も少なくありませんので定期的に歯石をとるようにしてください。

 

 


永久歯の先天性欠如

永久歯は親知らずを除くと全部で28本ありますが、生えてくるべき永久歯が生えてこないことがあります。
これを先天性欠如といい、約10人中1人に見られ、その数は少しづつではありますが年々増加しています。
これは何らかの理由で永久歯になるための歯の卵のようなものが出来なかったためで、
本来あるべき永久歯がないために乳歯が長く残ったり、歯と歯の間に隙間が生じたりして歯並びが悪くなることがあります。

先天性欠如の原因は未だ解明されておらず、因果関係も明確ではありませんが
「遺伝」「妊娠中の栄養欠如」「全身疾患」「薬物乱用や副作用」などが原因と考えられています。
また、不要な歯が淘汰されつつあるという説もあります。

先天性欠如の歯科治療方法は年代によって異なります。
小学生以下の場合は一般的には乳歯の抜歯は行わず、経過観察をし、顎の成長を誘導します。
中学生以上になると、全体的な矯正治療が可能になるので、乳歯を抜歯し矯正器具を用いて歯並びを改善して隙間をカバーする治療をすることもあります。
20歳を過ぎると、残っている乳歯は自然に抜けていくことが多く、矯正治療の他に
「インプラント」「入れ歯」「ブリッジ」などの併用による治療も選択肢となってきます。

先天性欠如が認められた場合は将来的な計画が必要です。
矯正治療をするのか、そのまま乳歯を使い続けるのかなど、しっかりと考える必要があります
当院でもそのようなお話をする機会が多くなってきたように思います。
もし当てはまる方がおられましたら、ぜひご相談ください。


※防災用品の1つに加えてください※

今後30年以内に東海・東南海・南海地震については発生確率が非常に高いとされています。
みなさんはもしもの備えとして、防災用品を準備されていますか?

1995年1月17日に発生した阪神淡路大震災。
震災の難から逃れられたにもかかわらず、避難生活中に肺炎を患い200名以上の方がお亡くなりになりました。
大規模災害時には水が大変貴重になるために歯磨きができず、お口の衛生状況が悪化

繁殖した細菌が誤って肺へ

誤嚥性肺炎の発症
となってしまったと考えられます。

そこでみなさんに是非とも防災用品の1つとして加えていただきたいのが液体歯みがきと歯ブラシです!!!
被害が甚大な災害時にはまず食料や水・毛布などが求められますが、お口のケアも健康を保つためには必要です。

大切な身体を守るためにも忘れず加えて下さいね(*^^)v
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