歯科治療での金属アレルギー

歯科治療に使用する金属に対してアレルギー性疾患を発症される方が増えてきています。
皮膚の発赤、かゆみ、発疹等のアトピー性皮膚炎に似た症状がでたり、口腔内にはびらんなどの粘膜炎が発症します。
花粉症のように過去に症状が出なかった場合でも、突然症状が出てくる場合もあります。

自覚症状があれば一度皮膚科を受診し、歯科で使用する金属のパッチテスト(皮膚反応試験)をされるとよいでしょう。

治療法はアレルギー反応の出なかった金属に変えるか、全ての金属にアレルギー反応が出た場合でも、金属以外の合成樹脂やセラミック等の材料があります。

従来使っていた歯の土台の材料も、金属を使わずに100%化学繊維のファイバーポストという材料によって作る事も可能になってきました。

金属アレルギーの診断書があれば、保険内治療で白い詰め物、被せものを入れることができます。

しかし、口の中の金属を除去しても、症状が軽減するまでに数ヶ月かかると言われています。
頻繁に原因不明の皮膚症状が認められる場合は、皮膚科と同時に歯科への相談、受診をお勧めします。


歯の生え変わり時期のケア(混合歯列期)

 

 

小学生からは身体も心も成長する時期、歯も子供の歯(乳歯)から大人の歯(永久歯)に生え変わります。
この時期のことを混合歯列期(こんごうしれつき)と言います。

この時期には乳歯はグラグラしますし、乳歯が抜けた後は永久歯がきちんとかみ合うまでには時間がかかります。特に9歳〜11歳頃には、犬歯、小臼歯(糸切り歯や奥歯)が生え変わるので、きちんとかみ合っている歯が少ない時期です。その為、かみ合わせが不安定になり、「かみにくい」、「食べにくい」時期になります。また、生えている途中の永久歯は「汚れが溜まりやすく磨きづらい」状態でもあります。

 

生え変わり途中の歯は高さや歯並びもバラバラで、歯ブラシがかなり当てづらい環境になっています。その為虫歯になるリスクも上がるので、歯ブラシだけでなく、仕上げ磨き、補助用具(デンタルフロスなど)も活用してみましょう😉💗

 

 


歯肉退縮とは

歯肉退縮とは、歯茎が下がることを意味します。

歯肉退縮の原因として

・間違った歯磨き方法によって歯茎が傷付く
・歯周病
・咬合(噛み合わせ)の異常
・加齢                    などがあります。

歯茎が下がることで起こる問題点は

・歯が長く見えることによる審美性(見た目)が悪くなる
・歯根が露出することで、根面カリエス(根っこの虫歯)になりやすくなる
・知覚過敏の症状               などがあります。

一度、歯茎が下がると元の状態に戻すことが難しいです。
改善が難しいため、その分予防が重要です。

・噛み合わせの調整

・正しい歯磨き方法を覚える

・しばらく様子を見る

治療直後の場合には、しばらく様子を見ることによって「クリーピング」という歯茎の自然回復が起こる場合があります。


歯の『変色』と『着色』について

近頃患者様から「歯の色が気になる」、「歯が茶色い気がする」と、ご相談を受けることが多くなってきました。

今回は歯の『変色』と『着色』の違いや原因についてお話しします🤗

まず変色の原因は、

①薬物(テトラサイクリン、フッ素)によるもの

②虫歯

③エナメル質形成不全(歯のエナメル質の形成異常で遺伝や後天的なものがあります)

④失活歯(神経がない歯、歯をぶつけるなどして神経にダメージを受けた歯)

⑤加齢

着色の原因は、

①色の濃い食べ物、飲み物(カレー、コーヒー、紅茶など)を頻繁に摂取する

②タバコ(タール(ヤニ))によるもの

『着色』は日々のケアや医院でのクリーニングで除去することが可能ですが、

『変色』はホワイトニングで改善するものもあれば、歯の表面を削って付け爪のように貼り付けるラミネートベニア、歯全体を削って白い被せ物を被せる処置などが必要になる場合もあります。

ご自身の歯を見て、「変色なのか着色なのかどちらか分からない・・・」とお困りの方はぜひ一度ご相談ください!!💕


虫歯になりやすいお菓子・なりにくいお菓子

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お菓子の中でも特に虫歯になりやすい物があります。

例を挙げると、アメやキャンディ、キャラメル、ガムなどは砂糖がたくさん使われていて歯にくっつきやすく、食べ終わるのに時間がかかります。

その次に挙げられるのは、チョコレート、ビスケット、クッキー、ケーキなどです。

比較的虫歯になりにくいのは、アイスクリームやプリン、ゼリーです。
砂糖を多く含んでますが、すぐに食べ終わり、歯にもくっつく時間が短いので、お菓子の中ではまだなりにくい部類です。

一番良いとされるのは、せんべいやクラッカー、ナッツ類です。
砂糖が少なく、歯にくっつきにくいためムシ歯にはなりにくいお菓子です。
ただ、スナック菓子はたくさん食べるとねっとりと歯にくっついてしまうので注意が必要です。

一日一回で時間を決めて食べるようにしましょう。
寝る前の飲食はやめましょう。
3歳までに味の好みが決まります。なので、甘味嗜好にならないように甘味の強いものは控えるようにしましょう。


定期検診を受けましょう

厚生労働省と歯科医師会は「8020(ハチマルニイマル)運動」を展開しています。

これは80歳になっても自分の歯を20本残そう、生涯にわたって食べ物を自分の歯でよく噛もう、というものです。

つまり健康な生活を送るうえで自分の歯を使うことが非常に大切だということです。
ところが現実には、日本人の平均は60歳で現存する歯は17.8本、80歳に至っては4.6本しか残っていません。

歯が失われる原因は虫歯と歯周病です。
食後の歯磨きなど口腔衛生に関する教育が普及するに従って、虫歯は減少傾向にありますが、歯周病は一向に減りません。
40歳の日本人で歯肉炎、歯周炎を合わせると、実に80%の人がいると報告されています。

ということは生涯自分の歯で咀嚼し健康に過ごすためには、歯周病にならない、不幸にしてかかったとしても、これ以上進行させない、再発させないことがとても大切になってきます。

「歯が痛いから」「治療した歯の詰め物がとれてしまったから」という時にしか歯科医院に受診しない方が多いと思われますが、歯周病は治りにくい、再発しやすい、しかも初期には自覚症状がない病気です。
歯をしっかり守りたいなら、こうした考えは捨てるべきでしょう。

症状がなくても3ヶ月に1回は歯科医院で検査を受けましょう!


子どもに歯磨き粉使う?使わない??

 

 

「子どもの歯磨きに歯磨き粉っていつから使うの??🧐」と悩みの種になっている方も多いのではないでしょうか。
今回は、歯磨き粉を使う時期についてお話しします!!

まず、使い始めは乳歯が生え始めたらです!!!
うがいができない間は歯磨き粉の使用に不安を感じる方も多いと思いますが心配ありません。
子ども用歯磨き粉の歯磨きに使う量では、飲み込んでしまっても、含まれるフッ素の量も特に問題ありません。

ですが、どうしても歯磨き粉を嫌がるお子さんには、無理に使う必要はありません。
家庭用フッ素塗布ジェルや、スプレーの使用もオススメです。
また、お子さんと好きな味の歯磨き粉を探したり、パッケージで選んでみましょう。お子さん自身が選ぶことで、徐々に歯磨きに積極的になることもあります。焦らず一緒に選んでみてください🥰

 

 


暑い季節の飲み物

もうすこしすると冷たい飲み物が美味しくなってきますが、みなさんは何を飲みますか?

水、お茶という方もいらっしゃると思いますが、今はスポーツドリンク、イオン飲料、炭酸飲料、乳酸菌飲料、果汁ジュースとさまざまな飲み物があります。

ジュースは甘い、虫歯になるというイメージはあると思いますが、スポーツドリンク、イオン飲料度も同じぐらいの甘さがあります。さらに歯を溶かすだけの酸度も十分あります。

病気の時や熱中症対策に飲む方が増えているかと思います。

お水やお茶の代わりにいつも飲んでいると虫歯になる可能性は高くなります、

 


虫歯とニキビ!?

みなさん、いつも同じ場所にニキビができて悩んでいませんか?

寝具が不衛生だったり、睡眠不足だったり、食生活が乱れているわけでもないのに頻繁に同じ場所に発生する原因不明のニキビって厄介者ですよね(-ω-;)

実はそれって虫歯が原因のニキビかもしれないんです‼
大元の原因である虫歯を治療しない限りニキビが出来続けるかもしれません💦

虫歯が原因で発生するニキビの理由として
・虫歯の痛みによるストレス
・歯肉の膿を皮膚から排出するため
・虫歯で噛む力が弱まり消化不良を起こすため
・銀歯の金属アレルギーによるもの
が考えられます。

また、虫歯が原因で発生するニキビは
・口周り、顎にのみ発生する
・いつも同じ場所に発生する
・強い口臭を伴う
という特徴があります。

虫歯が原因のニキビは治療をしないと自然治癒することなく出来続けてしまいます。
現在原因不明のニキビに悩まされている人、いつも同じ場所にニキビができて困っている人は虫歯や金属アレルギーを疑い歯医者さんで診察を受けてみてください‼

また、虫歯を放置することはニキビだけではなく、やがて全身の不調や重大な病気を引き起こすこともあります💦
そのためにも毎日の歯磨きや口内ケアで虫歯の無い健全な口内環境を保ちましょう✨


あなたはどのtypeですか(・・?

歯ぎしりには3タイプあります。

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✧*グラインディング✧*
3つの中で1番多く見れる症状で、寝ているときに下顎が素早く動き歯を擦り合わせることでギリギリと音を出します。
クラインディングは歯だけではなく、歯茎に対しても影響が大きく、肩凝りや頭痛の原因にもなります。

✧*タッピング✧*
上の歯と下の歯をぶつけ合わせ、カチカチと音を立てる症状をいいます。
軽くカチカチする方もいれば、強く歯をぶつける方もおられます。

✧*クレンチング✧*
就寝時だけではなく起きている時も歯をギュッと食い縛る症状をいいます。
無意識のうちに引き起こされるのは3つ全て共通ですが、これは音を立てないのが特徴です。
ストレスによって、顎の筋肉が緊張してしまうことが原因として挙げられます。

歯ぎしりが起こるムカニズムは未だ解明されておらず、今のところ完治させる方法は見つかっていません。
しかしマウスピースを就寝時に装着することにより、歯ぎしりによる歯の擦り減りやストレスを軽減することができます。
装着したからといって完全に改善されるわけではなく、あくまでも歯や顎への負担を少なくするためのものです。
使い始めの頃は装着したまま寝ることに違和感を感じ、無意識のうちに外してしまう可能性がありますが、何度か調整を行うことによりある程度は解消されますが、基本的には慣れていただく必要があります。

費用は健康保険が適用されます。

誰かに指摘されないとなかなか気づかない歯ぎしり。
是非、歯ぎしりチェックをしてみてください!

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